剣華活劇十八番_プロローグ
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story by 佐島但馬
141:剣華活劇十八番 ~暁の緞帳~
開始前
ド派手な客寄せで
目指すは満員御礼!
プロローグ
(プレイヤー名)が眼を開くと、雪が薄く積もった木の門の前に立っていた。
奥には瓦屋根の家が立ち並び、着物姿の人々が気ぜわしく行き来している。
どうやら新たな世界に来たようだ。
ぼんやりと周囲を見つめていると、背後から声をかけられた。
「そこのアンタ、人通りが多い所を知らねえかい?」
振り返ると凛々しい佇まいの男が立っていた。
(プレイヤー名)が今来たばかりだと話すと、トウシチは溜息をついた。
「なんだい。お前さんもオイラ達と同じで来たばかりか。参ったな……。オイラ、トウシチってんだ。仲間とあちこちの町を巡りながら芝居を見せてるってわけさ!」
話しながらトウシチは(プレイヤー名)に紙を渡した。
――旭座の初芝居!健全なるお色気あり!笑いと涙あり!老若男女が楽しめる派手な剣劇にご注目!
「面白そうだろ?だけど呼ばなきゃ客は来ないのが道理。オイラたちの最初の仕事は客集めってわけさ。お前さんも暇ならどうだい?オイラと一緒に客集めを手伝ってくれないかい?手伝ってくれるなら、派手な芝居、見せてやるからさ!」
返事をする前にトウシチから、先ほどの紙の束をどっさりと渡された。
「さあ、ド派手な客集めといこうぜ!」
トウシチは楽しそうにつぶやくと門から大通りに向かって走り出した。
(プレイヤー名)は慌ててついていくのだった。
町を練り歩く
よーし、新しい町だ。客集めにとりかかるぜ!
派手に宣伝して、満員御礼を目指すとしようか!
とりあえず500里位進むとしようか!
町を練り歩く
エピローグ
(プレイヤー名)の協力もあり、トウシチの宣伝に興味を持った人々が芝居のチラシをたくさん持っていった。
「ようし、これで当日は満員御礼間違いなし!オイラの派手な芝居を客の目に焼き付けてやるぜ!」
調子づいたトウシチが座員たちに向かって叫ぶと、カキツバタがたしなめるように言う。
「待ちなよ、トウシチ……。この町はなんだか妙だよ。女子供が神隠しに遭うっていうし、夜になるとおかしな唸り声が聞こえるって言うんだ……。わたいのシロキチも何かを感じているのか、心ここにあらずって感じだしねえ」
カキツバタは面倒を見ている白蛇"シロキチ"を見せる。
シロキチは不安そうに舌をチロチロと出して何かを訴えようとしているようだった。
「座長はなんて言ってるんだよ?この町で芝居をやるって言ったのは座長だぜ?」
「いや、まだ何も言ってないけどねえ……。様子を見てくると言ってたよ……」
「ふーん、それならオイラたちに出来ることは一つだけだ。開演前の稽古だろう?」
「まあねえ……」
ため息をつくカキツバタにトウシチは言った。
「それじゃあ。サヨ、カキツバタ……。派手に稽古にとりかかろうぜ!」
トウシチは威勢よく声を張り上げるのだった。
剣華活劇十八番 ~暁の緞帳~完
芝居の開幕!
興行は成功するのか?
興行は成功するのか?
142:剣華活劇十八番 ~逢魔の桟敷~
□1/6 15:00 - 1/7 22:59□
開始前
現れたのは――?
荒神を倒そう!!
プロローグ
トウシチたちが稽古を始めようとすると、突然、サヨが舞台中空を見て祈り始めた。
「なんだよ、サヨ。稽古前の厄祓いか?」
「土地の神様、何か、怒ってる……。すごく、すごく怒ってる。稽古の前にちゃんとお話ししないと大変」
「なんだよ、それ……、神様って奴ぁ、なんで怒ってるんだよ?」
サヨはわからない、と首を横に振った。
一座の中でサヨはこの世ならざる者と意思疎通する力を持っていた。
その力でこれまでトウシチたちを救ったことが何度となくあったのだ。
だからトウシチもサヨの言葉を全くの出鱈目と切り捨てることもできず、ため息をついて言った。
「わかったよ。とっとと神様とやらに祈って稽古を始めようぜ!」
トウシチの言葉にサヨは困惑した表情を見せた。
「今、お話してる。でも……。神様、ダメ。私の話、聞いてくれない……」
「ならよ、俺の派手な芝居で怒っている神様とやらをご機嫌にしてやればいいんじゃねえか?」
「トウシチ……。そういう口の利き方、ダメなの……」
サヨが中空へ視線を戻した瞬間、光りと共に何かが舞い降りた。
現れたのは龍を携えた女性だった。
身に纏う気は人の持つそれとは違っている。
「ほう……。人間が芝居如きで荒ぶる余を鎮めるというのか?」
突然現れた神の登場に臆することなくトウシチは叫んだ。
「お前さん、本物の神様か?……いいぜ、誰が客だろうと関係ねえ。俺の芝居を見せてやる!」
「神に啖呵を切る以上、覚悟は良いか?つまらなければこの芝居小屋ごと塵にしてやる……。心して演じよ!」
トウシチは目をつぶり、役に集中を始めた。
神を鎮める
エピローグ
(プレイヤー名)の力とトウシチの華麗な芝居でリュウゼイの体から闇の気が抜けていく。
リュウゼイは穏やかな表情になるとトウシチを見据えて言った。
「素晴らしい芝居じゃ。トウシチ、悪しき力に囚われていた余を救ってくれたこと感謝する……」
トウシチは得意げに鼻をこすると胸を張った。
「なーに、どんな奴でも満足させるのが役者の心意気ってやつよ!たとえ、相手が神様でもな!」
「トウシチ、神様に無礼な口を利くんじゃないよ!」
調子に乗ったトウシチを諫めるべく、カキツバタがポンと頭を叩いて言った。
「……ときにリュウゼイ様、土地の神様であられる御方が荒ぶるとは、如何なる理由があったのでございましょう?」
カキツバタの言葉にリュウゼイは険しい顔で呟く。
「わからん……。気づけば全てを壊そうという想いに満ちていたのじゃ。おそらく、余を悪神に変えた何者かの儀式によるものじゃろうな……。
じゃが、これで終わりとは思えん。トウシチ……。どうか余に代わり人々を災いより護って欲しい」
「待ってくれよ。災いより護れって言われても、俺はただの役者で……。そもそもそう言うのは神様の仕事じゃねえのか?」
戸惑うトウシチを見つめ、リュウゼイは穏やかな声で尋ねた。
「神は過度な干渉はできん……。それにお主たちは役者だけではなく、もう一つの顔もあるであろう?」
「チッ。……さすが、神様だな。お見通しってわけか……」
拗ねるトウシチにリュウゼイは微笑んだ。
「代わりにお主の芝居に余の加護を与える……。人ならざる者たちをも魅了し、味方につけることもできるじゃろう」
リュウゼイは金色の光をトウシチに向かって放つと、静かに天上に帰ってゆくのだった。
剣華活劇十八番 ~逢魔の桟敷~完
トウシチたちの
もう一つの顔とは?
もう一つの顔とは?
143:剣華活劇十八番 ~宵の花道~
開始前
闇に紛れて裏芝居!
一座は町を護れるか?
プロローグ
リュウゼイが消えた後、座長のサンゲツが現れた。
トウシチがサンゲツにリュウゼイの話を始めると、サンゲツの顔が引き締まる。
サンゲツは静かに押し黙ると、やがて座員たちに呼びかけた。
「みんな。旭座の"裏芝居"の準備だよ!」
座員たちの表情に緊張が走る。
旭座は旅の一座を装い、闇に紛れて邪悪な者を成敗する仕事師たちの集団でもあった。
"裏芝居"とは裏の仕事に取り掛かる時の隠語だ。
「今回の町は何事もなく芝居だけをやれると思ったのによお」
「トウシチ……。みんなの笑顔を奪う奴らを倒さなきゃ、芝居を観たって心から笑えないだろう?」
サンゲツの言葉にトウシチは「へいへい」と相槌を打った。
その時、芝居小屋の外で悲鳴があがる。
トウシチたちは急いで外に出ると翼の生えた獅子が町の人々を襲っていた。
――なんだ?あの面妖な奴は?派手に町を襲いやがって!
トウシチが空を飛び回る獅子を見つめていると、不意に殺気を感じた。
さっと背後に飛んで避けると、巨大な猫に乗った忍がトウシチの眼前に立っていた。
「あの獅子を放ったのはお主たちだな!拙者はわかっているぞ……!」
「はぁ?なんでオイラたちのせいなんだよ!オイラたちはこの町を救おうとしてるんだ!」
「言い訳は無用!……お主たちの一座が来てから鷹茄子町で奇妙なことが起こるようになったのだ!」
巨大な猫が跳躍し、鋭い爪でトウシチを狙おうとする。
「話を聞かねえってんなら、てめえらまとめて黙らせてやらぁ!」
トウシチは傘をくるりと回し、派手に叫ぶのだった。
騒動を収める
強い敵を倒せば、より多くの【剣華メダル】が貰えるぜ!
敵の情報は、他のプレイヤー達が「イベント掲示板」に書き込んでくれるから目ん玉見開いて注意してくんな!
クエストか……。派手に決めるぜ!
最高の芝居を観せるためにも町を平和にしなくちゃな!
町の平和を護る
御用乱心バトル
トウシチたちは(プレイヤー名)の力を借りて、サザンカたちを追い払った。
騒動の後、トウシチはゆっくりと町並みを見渡した。
「なあ、座長……。一体、何が起きてるんだ?」
サンゲツは静かに立ち上がり、仕込み杖を抜く。
そろりと白刃を抜きながら静かに呟いた。
「野暮な客がまた来るよ……。何やら物騒な気配だ、質問するのは後にしな……」
刹那、怪しい砂煙が宙を舞う。
やがてゆらりと現れたのは大きな十手を持つ同心だった。
「匂う。怪しい奴の匂いだ……。捕えてやる、捕えてやるよ……」
妙な手つきで十手を振りかざすと突然、トウシチの方へと突っ込んできた。
驚くトウシチの目の前で十手がきらりと輝く。
直後、ギン!と音がした。
サンゲツが抜き身の刀で受け止めたのだ。
「トウシチ、しっかりしな!……この旦那、どうやら正気を失ってるみたいだよ!」
「チッ。次から次へと……。いいぜ、座長。オイラの芝居でこいつを元に戻してやるよ!」
トウシチは大きく息を吐き、芝居への集中力を高めるのだった。
正気に戻す
妖忍逆襲バトル
トウシチは芝居の力でタツカミを正気に戻した。
タツカミは礼を言いながら、この町の不穏な影を探っていたと答える。
「実はこの鷹茄子町を治める代官が、旅の修験者や僧から怪しげな巻物を法外な値段で買い取っているという噂を聞いた……。この町での妙な事件はちょうどその頃から起き始めた……。無関係だとは思えん……」
「お代官様が……?一体なんでそんなものを……」
タツカミは「わからん」と首を横に振る。
その時、大きな唸り声が響いた。
背後を見ると、追い払ったはずの獅子之妖とサザンカがトウシチの方を睨んで立っていた。
「なんでえ、しつこいな……。オイラにやられたんじゃなかったのか?」
驚くトウシチを見つめ、サザンカは不敵に微笑んで叫んだ。
「ふふっ、拙者の術でこの獅子之妖は手懐けた!お主たちのような怪しい一座はなんとしても拙者が倒す!」
「手懐けただと?そんなもの手懐けるお前が一番怪しいだろっ!」
「「な……何を言う!よもや、拙者を愚弄するとは……!覚悟しろっ!」」
サザンカが合図をすると、獅子之妖と大きな猫がトウシチの方に向かって疾走してきた。
「いいぜ、オイラたちが悪い奴じゃねえってこと、芝居で証明してやらぁ!」
無実を証明する
荒妖闇散バトル
(プレイヤー名)とトウシチたちの説得で、サザンカたちはようやく身の潔白を信じてくれたようだった。
「トウシチとやら、拙者と共に妖たちを解放した奴を探せ……。幕府を転覆させるほどの強力な奴が町に出たら大変だ」
サザンカの言葉を聞いてトウシチは頷いた。
そこで、トウシチは(プレイヤー名)と別れて町を散策し、怪しい気配を探ることにした。
トウシチたちが夜の町を探っていると背後から声が聞こえた。
「おいおい、そこのオメー。オメーは楽しませてくれるのか?」
トウシチの背後で棍棒を持った妖がニヤニヤしながら立っていた。
その傍らでは大蛇を操っている女が微笑みながら呟く。
「ギュウキ、ダメですよぉ、金棒で殴り殺しちゃ。私の好みの顔だちなんですもの。鐘の中で大事に大事に飼いたいわ……」
「おいおい、キヨヒメ。オメーの好みはどうでもいいんだよ。暴れて町を粉々にするのが仕事だろうが」
二人の妖をたしなめるように首なし馬に乗った妖が言った。
「なんにせよ……サヨって女は殺すなよ。あの方に捧げなければならん。なんにせよ、な……」
「サヨはウチの看板子役だ。てめえら妖に渡すわけにはいかねえな!」
その時だった。
トウシチと三人の妖たちの間を縫うように金色のつむじ風が吹いた。
金色の風はやがて九尾の妖狐となり、周囲を睥睨しながら呟く。
「……ギュウキにヤギョウ、キヨヒメか。母上が封じたはずの荒くれたちじゃの。仕方ない、母上の尻拭いも我が役目じゃな……!」
「なんだあ?お前も妖か……?」
トウシチが不思議そうな顔をすると妖狐は微笑んだ。
「……そうじゃ。サヨはお主の仲間か?……今のワシの妖力ではこやつらと戦えぬからのう……。おかげで助かった。礼を言う」
「待て!お前、サヨに何をしたっ!……ええい、お前らまとめて闇に散らしてやらぁ!」
トウシチは険しい表情で妖たちを見つめて叫ぶのだった。
闇に散らす
蝕妖鎧バトル
トウシチたちはクウカの力を借りてキヨヒメたちを封じた。
「おい、狐の妖……。お前はオイラたちの味方なのか?」
「だから、何度もそう言ったはずだがのう……」
クウカは困ったような微笑みをした後、ふわりと九本の尾を広げる。
広げられた尾からふわりと現れたのがサヨだった。
「サヨ!大丈夫か?」
「うん、大丈夫。クウカ様に頼んだの。悪い奴をやっつけてって」
サヨの言葉を引き継いでクウカは言葉を続ける。
「サヨはワシに力を貸してくれたのじゃ……。そうでもなければワシの今の力ではヤギョウたちにはかなわんかった」
「……そうだったのか」
「じゃが、まだ町の危機は終わっておらぬ……。きゃつらを呼び出した者を倒さねば……!」
「タツカミの旦那が言ってた、巻物を集めてるっていうお代官様か……?」
トウシチは覚悟を決めて頷き、(プレイヤー名)と合流して代官であるナガチカの屋敷へと向かう。
人に見つからないように侵入し、遂に豪華な襖絵の描かれた奥の部屋に辿り着いた。
トウシチがそろりと襖を開こうと手をかけようとした瞬間、襖が瞬時に開いた。
「クハハハハッ!よく来たな……。脆弱なる者たちよ」
奇妙な鎧に身を包んだ代官ナガチカが不敵な表情でトウシチたちを見つめていた。
「お代官様よお、妖たちを解放したのはアンタだな!……一体何をたくらんでるんでい!」
「安寧を貪り堕落した幕府に代わり、余が覇権を握るのだ……!大妖よりもらい受けたこの鎧の力によってな!クハハハハッ!」
「妖の力を使って再び乱世を起こそうってのか?そんなこと絶対にさせねえ!」
トウシチはナガチカを険しい表情で見つめて叫ぶのだった。
天誅を下す
妖糸裁断バトル
トウシチたちは仲間たちと共にナガチカに天誅を下した。
ナガチカの身体は黒い霧となって消えていく。
「クハハハハッ!余を倒したところでお前たちは助からぬ……!既に大妖は復活した!世は乱世となるだろう!」
最後に狂ったような声だけが響いた。
胸騒ぎを感じたトウシチが屋敷の外を見つめると、町は炎で包まれ、人々は逃げ惑っていた。
トウシチたちは急いで屋敷から出て町へと向かう。
(プレイヤー名)と別れて、それぞれ混乱の原因を探ることにした。
ほどなくして、蜘蛛の妖を華麗に倒す剣士を見つけたので声をかける。
「もしかしてアンタが倒した、その蜘蛛の妖がナガチカが呼び出した大妖かい?」
「いや、どうやらこいつが首領というわけじゃなさそうだ。おそらく手下だろう……。私はクサビだ。よろしくな」
クサビと共に町を見て回っていると、おかしな動きをしている火消しがいる。
炎を消そうとするつもりが、燃えやすい方向に誘導しているようにも見える。
トウシチたちが不思議そうに見つめていると、火消しの少女が叫んだ。
「身体が操られてる!みんな、アタイを止めてくれ!……炎が燃え広がっちまう……」
よく見れば、少女だけでなく、全員の体に紫色の糸が絡みついているようだった。
火消したちに絡みつく糸を斬ろうとしたクサビの腕にも、糸は意思があるように伸びてぐるぐると巻き付く。
「ダメだ……。トウシチ、近づくな……!私の剣で糸が切れない!なんだ、この糸は……!?」
混乱する火事場に凛とした声が響いた。
「妖の糸に操られているようですね。私の鏡で浄化しましょう!」
巫女の少女が現れ、鏡の光を向けると紫色の糸が消えていく。
しかし、光が当たらなかった糸が少女を襲い、ぐるぐると結束する。
「くそっ、なんとかしねぇと町が大変なことになる……!」
トウシチたちは急いで糸を斬ろうとするのだった。
糸を斬る
滅世邪妖バトル
トウシチたちは一座の力を合わせて妖糸を断ち、混乱を収めた。
顔を見合わせてホッとするトウシチたちの頭上で声が響く。
「無駄なことを……」
声と共に先ほどよりも太く綱のような糸がトウシチたちの周囲にあっという間に張り巡らされた。
そして、編まれた糸の中央で冷やかに微笑む蜘蛛の妖が佇んでいた。
トウシチは息を呑み、険しい表情で尋ねた。
「お前さんがあの代官が復活させたっていう邪妖か……。確かに、たいした妖気だ」
「妾はヤツカハギ……。悠久の眠りより覚めし者。妾を封じた人間……人と共存しようとする妖共……全てが、この世の全てが憎い!……全て消し去ってくれる!」
「邪妖ってのは無粋だな……。お前さんが滅ぼさずとも永遠のものなどありゃしねえよ!」
トウシチの挑発にヤツカハギの瞳が大きく開かれ、周囲の糸が紫色に輝き始めた。
「違うな人の子……。妾こそが永遠。それ以外のものは今宵滅びるのだ……。主らの死を以って暗黒の世の幕開けとしよう!」
両手を広げるヤツカハギを見据えると、トウシチは片頬をあげた。
「いやいや、驚いたぜ。邪妖が"幕開け"なんて役者言葉を使うたぁな!」
そしてずいと前に出ると大見得を切って叫ぶ。
「人を笑顔に出来ねえ大根役者にゃ、この世っつうド派手な舞台はもったいねえ!降りてもらうぜ!」
ヤツカハギを討つ
エピローグ
トウシチたちの力を合わせた攻撃を受けて、大妖ヤツカハギはこの世から消滅した。
町中を覆っていた妖糸は消えうせ、火消したちが次々と炎を鎮火していく。
トウシチは安堵の様子で町を見つめると(プレイヤー名)に近づいてきて言った。
「助かったぜ……。お前さんのおかげで鷹茄子町を守ることができた!旭座の裏芝居も大成功だ!」
他の座員たちも笑顔で頷いている。
だが、サンゲツは片眉を上げ、静かな声で呟く。
「トウシチ。……まだ仕事は残っているだろう?芝居で町の皆に笑顔を取り戻すまでが旭座の仕事だよ!」
座長の言葉にトウシチは肩をすくめて微笑んだ。
「座長!わかってるって!……なあ、(プレイヤー名)。お前さんも当然、観ていくだろう?オイラたちの芝居を観ずして次の旅には行かせねえよ?」
強引な誘いに(プレイヤー名)は断り切れず頷いた。
すると、トウシチは今度は座員たちと共に町の人々に呼びかける。
「さあさあ、嬢ちゃん、坊ちゃん!老若男女の皆々さま!疲れた体にゃ笑顔が必要だ!旭座のド派手な大芝居。こいつは観なきゃ大損だぜ!」
トウシチの活気に満ちた声が町中に響き渡り、町の人々が集まってきた。
――旭座はこれからも訪れる町の人々に笑顔を運んでいくのだろう。
そう思った瞬間、それに応えるように柔らかな日差しが旭座の旗を輝かせるのだった。
剣華活劇十八番 ~宵の花道~完
story by 佐島但馬
アイテム一覧
剣華メダル
艶芸三味線 | |
一定時間数倍の距離を練歩できる | |
豪気の足袋 | |
一気に練歩距離を得ることが出来る | |
賀正のロウソク2016 | |
福袋限定アイテム 神聖なる門松の加護を受けたロウソク。使用すると読書灯を全回復すると同時に読書灯を+5灯すことが可能。2016年1月26日 22時59分まではイベントでのバトル画面で使用すると必ず助太刀モードに突入する付加効果がある。 | |
福袋限定アイテム 「松」「竹」「梅」の福袋には福袋限定の限界突破アイテムをランダムでプレゼント | |
妖酔徳利 | |
どんなに飲んでも酒が尽きることはない不思議な徳利。一度徳利を振ればかぐわしい酒の香りが醸し出され、もう一度振れば極上の酒が産み出される。酒好きの妖狐が落とした持ち物らしく、振れば寄ってくるに違いない。 | |
妖酔徳利の欠片 | |
妖気を放つ不思議な徳利の欠片。欠片を握るだけで酒を飲んだように気分が少しだけ高揚する。欠片であるため、まだ本来の力を発揮できない。 |
幻舞番傘(攻撃力:400以上) | |
舞台を愛する役者たちの魂が入った番傘。くるりと回すだけで敵に華麗な幻を見せる効果がある。 | |
聖月の杵(攻撃力:350以上) | |
月の住人が所持する聖なる法具。神が食する甘味、金光餅を創る道具でもあるが、闇の者を祓う力もある。 | |
仕込み杖・朧雲(攻撃力:350以上) | |
名工が創った仕込み杖。杖の中に刃が仕込まれている。朧雲のような刃紋が浮かんでいることからその名がつけられた。 | |
【期間】 1月8日 15:00~1月26日 22:59 | |
狐閃輪刀(攻撃力:777) | |
演舞妖狐フェアセットアイテムご購入時のランダムアイテムのおまけ 持ち主の妖気で切れ味が変わる輪刀。大妖級の妖が持てば山すら真っ二つに斬ることが可能。 |
戦闘概要
新春玩具双六
子どもたちとの新春玩具双六勝負で玩具を借りて、派手な客寄せ芸を披露しよう!
ゴールに到着すると、限定ストーリーが解放されます。
さらに、マップ中のすべてのアイテムを手に入れると、レアキャラシビレマルをプレゼント!!
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ゴールに到着すると、限定ストーリーが解放されます。
さらに、マップ中のすべてのアイテムを手に入れると、レアキャラシビレマルをプレゼント!!
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1-3 祈りのロウソクx3
1-5 海原のベルx2
1-8 教会のロウソク[専]x3
1-9 レア武器44マグナムx1
1-11 アレスの叙事詩1行x1
1-15 不思議なしおり[専]x1
1-17 銀のリンゴ[専]x5
1-20 伝説なるバッカスの酒x1
1-5 海原のベルx2
1-8 教会のロウソク[専]x3
1-9 レア武器44マグナムx1
1-11 アレスの叙事詩1行x1
1-15 不思議なしおり[専]x1
1-17 銀のリンゴ[専]x5
1-20 伝説なるバッカスの酒x1
2
2-2 海原のベルx2
2-4 教会のロウソク[専]x3
2-8 アレスの叙事詩1行x3
2-10 約束の魔笛[専]x1
2-12 銀のリンゴ[専]x5
2-14 不思議なネックレス[12]x1
2-16 不思議なしおり[専]x1
2-17 レア武器MAR-308ライフルx1
2-20 伝説なるアテナの守りx1
2-4 教会のロウソク[専]x3
2-8 アレスの叙事詩1行x3
2-10 約束の魔笛[専]x1
2-12 銀のリンゴ[専]x5
2-14 不思議なネックレス[12]x1
2-16 不思議なしおり[専]x1
2-17 レア武器MAR-308ライフルx1
2-20 伝説なるアテナの守りx1
3
3-2 大聖堂のロウソク[専]x1
3-4 銀のリンゴ[専]x5
3-6 夜霧のトワレx1
3-9 約束の魔笛[専]x1
3-13 アレスの叙事詩5行x1
3-15 金のリンゴ[専]x2
3-17 武器大丸爆弾x1
3-19 不思議なしおり[専]x1
3-20 伝説なるヘラクレスの力x1
3-4 銀のリンゴ[専]x5
3-6 夜霧のトワレx1
3-9 約束の魔笛[専]x1
3-13 アレスの叙事詩5行x1
3-15 金のリンゴ[専]x2
3-17 武器大丸爆弾x1
3-19 不思議なしおり[専]x1
3-20 伝説なるヘラクレスの力x1
4
4-3 銀のリンゴ[専]x5
4-5 約束の魔笛[専]x1
4-6 夜霧のトワレx1
4-8 不思議なしおり[専]x2
4-10 アレスの叙事詩5行x1
4-15 金のリンゴ[専]x2
4-18 武器大丸爆弾x1
4-20 三賢者の祈りx1
4-5 約束の魔笛[専]x1
4-6 夜霧のトワレx1
4-8 不思議なしおり[専]x2
4-10 アレスの叙事詩5行x1
4-15 金のリンゴ[専]x2
4-18 武器大丸爆弾x1
4-20 三賢者の祈りx1
5
5-3 上等なるバッカスの酒x3
5-5 上等なるヘラクレスの力x3
5-7 上等なるアテナの守りx3
5-9 極上なるバッカスの酒x2
5-10 極上なるアテナの守りx2
5-14 極上なるヘラクレスの力x2
5-17 金のリンゴ[専]x2
5-18 アレスの叙事詩5行x1
5-19 不思議なしおり[専]x1
5-5 上等なるヘラクレスの力x3
5-7 上等なるアテナの守りx3
5-9 極上なるバッカスの酒x2
5-10 極上なるアテナの守りx2
5-14 極上なるヘラクレスの力x2
5-17 金のリンゴ[専]x2
5-18 アレスの叙事詩5行x1
5-19 不思議なしおり[専]x1
御用乱心バトル詳細
期間中は、毎日一定数の剣華メダルを獲得した方に、豪華賞品をプレゼントします
妖忍逆襲バトル詳細
1月12日 15:00 ~ 1月15日 11:59の約4日間限定で、狂獅子之怪と獣呼忍サザンカが討伐対象として現れる妖忍逆襲バトルを開催します
- 巻物問屋でアイテムを獲得して、限界突破するチャンスです
戦闘中に狂獅子之怪、獣呼忍サザンカから時々、口寄せの巻物を得ることがあります
集めた口寄せの巻物は巻物問屋にてレアアイテムと交換することができます
巻物問屋は1月26日 22:59まで開催します。
妖忍逆襲バトル期間中は1日に集めた口寄せの巻物の数によるデイリーランキングを毎日実施します!!
ランキング上位者には狂獅子之怪をプレゼント
【狂獅子之怪】
MVP 狂獅子之怪
ダメージランキング
2~20位 獅子之怪
フィニッシャー 獅子之怪
【獣呼忍サザンカ】
MVP 獣呼忍サザンカ
ダメージランキング
2~20位 サザンカ
フィニッシャー サザンカ
※MVPとフィニッシャー両方を獲得された場合は、MVPの封印権利のみ有効です
集めた口寄せの巻物は巻物問屋にてレアアイテムと交換することができます
巻物問屋は1月26日 22:59まで開催します。
交換リスト
【妖忍逆襲バトルデイリーランキング】- 究極なるバッカスの酒x1
- 究極なるヘラクレスの力x1
- 究極なるアテナの守りx1
- 伝説なるバッカスの酒x1
- 伝説なるヘラクレスの力x1
- 伝説なるアテナの守りx1
- 極上なるバッカスの酒x1
- 極上なるヘラクレスの力x1
- 極上なるアテナの守りx1
- アレスの叙事詩5行x1
- 上等なるバッカスの酒x1
- 上等なるヘラクレスの力x1
- 上等なるアテナの守りx1
- 教会のロウソク[剣華]x1
- 銀のリンゴ[剣華]x1
- アレスの叙事詩1行x1
妖忍逆襲バトル期間中は1日に集めた口寄せの巻物の数によるデイリーランキングを毎日実施します!!
ランキング上位者には狂獅子之怪をプレゼント
【狂獅子之怪】
MVP 狂獅子之怪
ダメージランキング
2~20位 獅子之怪
フィニッシャー 獅子之怪
【獣呼忍サザンカ】
MVP 獣呼忍サザンカ
ダメージランキング
2~20位 サザンカ
フィニッシャー サザンカ
※MVPとフィニッシャー両方を獲得された場合は、MVPの封印権利のみ有効です
荒妖闇散バトル詳細
1/15 12:00 ~ 1/19 23:59の間、荒妖闇散バトルを行います
期間中に出現する妖達と戦闘し、見事打ち勝つと剣華メダルを獲得できます
各妖との戦闘で13万枚の剣華メダルを得ると、それぞれの妖をプレゼント
【荒妖闇散バトルランキング】
各妖との戦闘で得た剣華メダル枚数によるランキングを実施します!!
ランキング上位者にはレアキャラをプレゼント
ランキングは、毎日行われる荒妖闇散バトルデイリーランキングと、荒妖闇散バトル開催期間(1/15 12:00 ~1/19 23:59)を通して行われる荒妖闇散バトルランキングがあります
【妖達】
ランキング上位者にはレアキャラをプレゼント
ランキングは、毎日行われる荒妖闇散バトルデイリーランキングと、荒妖闇散バトル開催期間(1/15 12:00 ~1/19 23:59)を通して行われる荒妖闇散バトルランキングがあります
【妖達】
キヨヒメ
ヤギョウ
ギュウキ
総合1000位ランクインで貰えるキャラ
鐘封姫キヨヒメ
影駆者ヤギョウ
旋棒鬼ギュウキ
総合150位ランクインで貰えるキャラ
操蛇妖姫キヨヒメ
魂斬騎妖ヤギョウ
剛腕砕妖ギュウキ
また、演舞妖狐フェア開催を記念して、荒妖闇散バトル期間中炎闘妖狐クウカが討伐対象として登場します!!
<荒妖闇散バトルランキング>
<荒妖闇散バトルデイリーランキング>
ヤギョウ
ギュウキ
総合1000位ランクインで貰えるキャラ
鐘封姫キヨヒメ
影駆者ヤギョウ
旋棒鬼ギュウキ
総合150位ランクインで貰えるキャラ
操蛇妖姫キヨヒメ
魂斬騎妖ヤギョウ
剛腕砕妖ギュウキ
また、演舞妖狐フェア開催を記念して、荒妖闇散バトル期間中炎闘妖狐クウカが討伐対象として登場します!!
ナガチカと人蝕妖鎧バトル詳細
ナガチカに遭遇すると、1対1で戦う人蝕妖鎧バトル(ソロバトル)が発生
ナガチカとのバトルは全部で5回行われます
全ての戦闘に勝利するとナガチカを獲得する事ができます
また、5体目のナガチカを撃退すると、力を解放した妖鎧士ナガチカと遭遇できるようになります
撃退すると、妖鎧士ナガチカを獲得できます
全ての戦闘に勝利するとナガチカを獲得する事ができます
また、5体目のナガチカを撃退すると、力を解放した妖鎧士ナガチカと遭遇できるようになります
撃退すると、妖鎧士ナガチカを獲得できます
妖糸裁断バトル詳細
期間中はマトイ、クサビが討伐対象として登場します!!
【開催時刻】
妖力の込められた大蜘蛛の角。使用すると戦闘中の協力バトル討伐対象の強さ(★)を+1にすることができる。
【開催時刻】
階級別タイムリーランキングでは、1時間で与えた総ダメージ数を階級別で競います
開催時刻は以下の通りです
日 時間
1月21日
12時
15時,17時,19時
21時,23時
1月22日~1月25日
8時,10時,12時
15時,17時,19時
21時,23時
【階級と貰える賞品】開催時刻は以下の通りです
日 時間
1月21日
12時
15時,17時,19時
21時,23時
1月22日~1月25日
8時,10時,12時
15時,17時,19時
21時,23時
階級とランキングで貰える賞品は以下の通りです
階級一覧
ランキング 階級
1~100位 絢爛な傘級
101~1000位 小粋な傘級
1001~2000位 茶店の傘級
2001~3000位 安物旅傘級
3001~5000位 つぎはぎ傘級
5001位以降 破れ傘級
絢爛な傘級
大蜘蛛角×6
冒険玉[剣華]×30
冒険玉[剣華]×30
小粋な傘級
大蜘蛛角×5
冒険玉[剣華]×15
大蜘蛛角×5
冒険玉[剣華]×15
茶店の傘級
大蜘蛛角×4
冒険玉[剣華]×12
大蜘蛛角×4
冒険玉[剣華]×12
41~80位 大蜘蛛角×4
冒険玉[剣華]×12
安物旅傘級
大蜘蛛角×3
冒険玉[剣華]×7
冒険玉[剣華]×7
つぎはぎ傘級
大蜘蛛角×2
冒険玉[剣華]×5
冒険玉[剣華]×5
破れ傘級
大蜘蛛角×1
冒険玉[剣華]×3
冒険玉[剣華]×3
大蜘蛛角階級一覧
ランキング 階級
1~100位 絢爛な傘級
101~1000位 小粋な傘級
1001~2000位 茶店の傘級
2001~3000位 安物旅傘級
3001~5000位 つぎはぎ傘級
5001位以降 破れ傘級
絢爛な傘級
- 1~25位
大蜘蛛角×6
冒険玉[剣華]×30
- 26~80位 クサビ
冒険玉[剣華]×30
小粋な傘級
- 1~20位
大蜘蛛角×5
冒険玉[剣華]×15
- 21~100位
大蜘蛛角×5
冒険玉[剣華]×15
茶店の傘級
- 1~5位
大蜘蛛角×4
冒険玉[剣華]×12
- 6~40位
大蜘蛛角×4
冒険玉[剣華]×12
41~80位 大蜘蛛角×4
冒険玉[剣華]×12
安物旅傘級
- 1~15位
大蜘蛛角×3
冒険玉[剣華]×7
- 16~80位
冒険玉[剣華]×7
つぎはぎ傘級
- 1~5位
大蜘蛛角×2
冒険玉[剣華]×5
- 6~80位
冒険玉[剣華]×5
破れ傘級
- 1~3位
大蜘蛛角×1
冒険玉[剣華]×3
- 4~70位
冒険玉[剣華]×3
妖力の込められた大蜘蛛の角。使用すると戦闘中の協力バトル討伐対象の強さ(★)を+1にすることができる。
滅世邪妖バトル詳細
1月26日0時からイベント終了までの間に28万枚の剣華メダルを獲得した方には凶呼妖ヤツカハギをプレゼント致します
さらに0時、8時、12時、15時、19時、21時、22時台に各1回ずつ、巫呪妖妃ヤツカハギが討伐対象として出現します
ランキング プレゼント内容
さらに0時、8時、12時、15時、19時、21時、22時台に各1回ずつ、巫呪妖妃ヤツカハギが討伐対象として出現します
ランキング プレゼント内容
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