夏空のブライド_プロローグ

 
最終更新日時:
story by 間宮桔梗


196:夏空のブライド 不時着☆ラブハード!?

>>7月24日 15:00~7月27日 12:59<<

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197:夏空のブライド 密告☆ブロック!!

>>7/28 15:00 - 7/31 22:59<<

プレイイベントのプロローグはこちら


198:夏空のブライド 星片☆コレクト!!

>>8月1日 15:00~8月22日 22:59<<


プロローグ


数日後。隕石レーダー装置の開発に成功したドクターQのナビの元、タスクテアとかいちょの三人は町中に散らばった星片“メテオピース”を探すことになった。

「なになに、君達も勉強から逃げて虫を取りに来たの!?いやー、気が合うなぁ。実はあたしもなんだよねぇ」

蒸し暑い夏の空の下……ドクターQの指示で森へと訪れたタスク達が見たのは、異常なほどに大きいカブトムシだった。

「……あ、タスク!あの子、メテオピースを持ってる……も、持っておるぞ」

そして、そのカブトムシを操っているのは虫カゴを持った一人の少女。

テア。メテオピースには“強化能力”があるって言ってたよね。あの巨大化した虫も、その力とやらの影響なのかい?」
「うん、多分そう……い、いや、間違いないだろう。メテオピースには、触れた者の強い思いを反映する力がある。“想像力”は、我々ミターネ星人が用いるテクノロジーのエネルギー源だからな」

「メテオピースの力は生態系にも影響を与えるのか……実に興味深い。やっぱり自由研究のテーマに……」
「って、感動してる場合じゃないでしょ……ば、場合ではないぞ。ミターネ星人以外の者がメテオピースの力を行使するのは危険だ。早く取り返さなければ!」

タスクテアの言葉に頷き、虫取り少女にメテオピースを返すよう交渉を開始――

「えー?やだやだ!せっかくこんな不思議な現象に巡り合えたのに!おうち帰って受験勉強するぐらいなら、ナツネちゃんはこのまま大好きなカブトちゃんと一生遊び続けるもんね!」

無事交渉失敗。

「けど、ナツネちゃんも鬼じゃないからね。どうしてもこの石が欲しいってんなら、このかわいいカブトちゃん達を掻い潜って、ナツネちゃんから石を奪ってみなさい!もちろん、あたしは全力で抵抗するけどね!」

ナツネがそう口にした瞬間、すさまじい勢いで巨大カブトムシがタスクの方へと飛んで来た。

「……!タスク、危ないッ!」

反射的に、テアタスクを庇う。
「……っ、テア、大丈夫!?怪我は!?」

尻餅をついたタスクに覆いかぶりながら、テアは彼に怪我がなかったことに安堵の息を吐く。

「う、うん、ヘーキ……ハッ。も、問題ない。少し膝を擦りむいただけだ……ひゃんっ!?」

タスクはペットボトルの水でテアの傷口を洗い流し、救急箱から取り出したブレンド消毒液を塗り、絆創膏を貼ったあとに丁寧に包帯を巻いていく。その間、僅か五秒。

「む、むぅ。別に、ここまでしなくても……」
「ダメだよ。地球のバイ菌はシャレにならないんだ。下手すると、足が二度と動かなくなることもある」

ゆっくりと立ち上がったタスクは、表情一つ変えずにナツネを見据える。

「お、やる気満々って感じ!?いいよいいよ、面白くなってきた!さあ、かかってらっしゃい!」
ナツネさん……だっけ。僕は多分、自由気ままなあなたのことは嫌いじゃない。けど、テアに怪我をさせたことは謝ってもらう。メテオピースを取り返したあとに、ね……!」

>>カブトムシを掻い潜る<<

ランキングに関係なく、一定数の【夏空メダル】を集めると役立つアイテムが貰えるみたいですよ。驚きです。
カブトムシより……クワガタ派、かな……。
アイテムショップで手に入る「アレスの鍛錬書」を使えば、すぐにLv80になれるみたいです。これは、すごい。
「土地力」を手に入れると、この土地の水神様から加護を受けられるらしいですよ。
団結の力……とてもいい響きだ。
僕の秘められた能力が開花する……?それは、とても素敵なことだ。
強い敵を倒せば多くの【夏空メダル】が貰えるみたいです。
敵の情報は、他のプレイヤー達がイベント掲示板で教えてくれます。
なんて優しい世界なんだ……とても素晴らしいことだと思います。
イベント掲示板をみる
クエストですか。
なんだか、ゲームの名前みたいです。

星片を探す

甘蜜作戦バトル


「ウ、ウソ!?あたしのカブトちゃん達が……一瞬で手懐けられた!?」

巨大カブトムシ達は、タスクにお腹を見せて気持ちよさそうにしている。

「脚の付け根のこの辺りが、カブトムシが心地よくなるツボなんだ。父さんの書斎にあった『カブトムシを落ち着かせる、たった500の方法』に書いてあった」
「わあっ!タスク、すごい!ではなかった……やるではないか、タスクよ!」

興奮を隠せないテアをよそに、油断の表情を浮かべるナツネ

「な、なんて子なの。このままじゃ石を取られちゃう……あたし、負けちゃうの……?」

……その時。

『ほう。力が欲しいのかね?ナツネよ』

周囲に、謎の老人の声が木霊した。

「……!こ、この声……もしかして、おじいちゃん!?去年、天寿を全うした……」
ナツネよ。力とは、つまりパワーのことを指すのじゃ。では、パワーとは一体なにか?あえて言葉にするのであれば、パワーとは…………すなわち、力のことじゃよ』

「……?なにが言いたいのかこれっっぽっちもわからないけど……欲しいよ。この子に負けないパワーと力が、あたしは欲しい……力を貸して、おじいちゃん!」
『ならば与えよう。わしの可愛いすぎる孫にパワーと力を。そして宇宙エナジィ的なものを!喝~~~ッ!!』

謎の老人の声が遠のくと同時に、ナツネの持っているメテオピースがキラリと輝く……!

「す、すごい……!どんどんパワーと力が溢れてくる!ありがとう、おじいちゃん!」

ナツネが強大なパワーと力を身に纏うと同時に、タスクに懐いていた巨大カブトムシ達は再びナツネの元へと戻ってしまう。

「……テア。メテオピースには死者を呼び出す能力まであるのかい?」
「いや。あれは多分、メテオピースが持つ“想像力を強化する力”が働いた結果だ。先ほどの老人の声は、あの少女が意図せず作り出したものなのだろう」

「意図せずに、おじいちゃんの声を作り出すなんて。ナツネさんは相当なおじいちゃんっ子なんだね。それは……とても素敵なことだ」

「感心している場合ではないだろう!ミターネ星人以外の者がメテオピースから力を引き出すのは危険だ!あの少女の命が危ないぞ!」
「……!それは……とてもよくないことだ」

ピコピコハンマーでテアに頭を叩かれながら、タスクは無表情のまま再び戦闘態勢に入る。

「ま、待ってよ……じゃなかった。待つのだ、タスク!あのカブトムシ達は、先ほどよりも明らかに強くなっている。正面から突っ込むのは危険だぞ!」

「大丈夫。実はこういう状況を想定して、渡米して作ったオリジナルブレンドの樹液入りシロップを持ってきてあるんだ。お年玉をつぎ込んで作った貴重なものだから、あまり使いたくはなかったけど」

「……ど、どんな状況を想定していたのだ」

テアの言葉を背に受けながら、タスクは見るからに甘そうな液体がギッチギチに詰まったビンを懐から取り出す。

「よし。こいつで僕がカブトムシ達を引き付ける。その間にテア****さんは彼女からメテオピースを取り返す……という作戦でどうだろう?」

「え……?でも、それじゃあタスクが危険なんじゃ……」
「僕なら大丈夫。人を引き付ける魅力はそんなにないかもしれないけど、虫を引き付けるのは得意だ。それに、メテオピースを早く回収しないとナツネさんが危ないんだろう?なら、やるしかない」

決意を固めたタスクの瞳。それを見たテアも、決心がついたようだ。

「……わかったわ。じゃあ、さっそく作戦決行と行きましょ……い、行こうではないか!」

作戦を決行する

火精遊泳(フェア)



一方その頃、海辺では……

「ふーん。海はちょっと苦手だったけど、泳いでみれば意外となんとかなるものね!」

バカンスに来ていた火の妖精イフリータは、初めての海を心行くまで満喫していた。

「……?ねえ、ローラン。なんだか向こうの森で妙な気配が……って、いないじゃない!」

きょろきょろと周りを見渡す……が、目的の人物は見当たらない。

「もう、なんなのよ……!だいたい私の水着姿にもなんの感想も言わないし。ま、まぁ、別に感想がほしかったわけじゃないからいいけどね……。別に、ぜんッぜんッ、いいけどね!」

海に向かって怒号を上げながら、イフリータはふと我に返る。

「……もしかしてアイツ、道に迷ってあの森へ向かったのかしら?ここに来るまでも何回も道に迷っていたし。うん、あり得るわね」

イフリータはやれやれと大きなため息を吐きながら、妙な気配のする森の方へと向かった。
&color(#ff0000){
「……え?な、なにこれ」}

そこで彼女が見たのは……阿鼻叫喚の光景だった。

「大きな、カブトムシ……?」

飛び回るカブトムシの数が多すぎてよく見えないが……どうやら、誰かがこのカブトムシ達と戦っているらしい。

「きゃあっ!?ちょっと、なにすんのよ……!」

突然のカブトムシの襲撃に、イフリータは思わず尻餅をついてしまう。どうやら、カブトムシは彼女を敵として認識したようだ。

「~~っ、な、なんなのよ今日は!結局見当たらないし、カブトムシには襲われるし……せっかくの異世界バカンスが台無しじゃないの!」

メラメラと怒りの炎を滾らせながら、彼女は本日二度目の怒号を上げる。

「もう、あったまきた……!誰だか知らないけど、加勢するわ!このカブトムシ達をぎゃふんと言わせてやるんだから!!」

指先に炎を纏わせ、イフリータはカブトムシの軍勢に突っ込んでいくのだった……!

具現決闘バトル


「うぅ、ごめんね。カブトムシが巨大化したらテンション上がっちゃってさ……。えっと、テアちゃんだっけ。その、怪我させちゃって本当にごめん……!」

メテオピースを奪還し、カブトムシ達を元に戻した****達。ナツネは我に返ったのか、テアに謝罪しながらペコペコと頭を下げる。

「えへへ。タスク君とテアちゃんと、****さんだったね。今度は普通に缶蹴りでもして遊ぼ!じゃ、またね!」

そう言うと、ナツネは満足げな様子でその場から去っていった。

「……テア。さっきは庇ってくれてありがとう。足の傷は平気?」
「え?う、うん、全然ヘーキ……ハッ。こ、この程度で妾が怯むわけがなかろうっ」
「なら、よかった。それと……庇ってくれてありがとう」

タスクの優しい表情を直視できず、テアはつい視線を背けてしまう。

「か、勘違いするなっ。そ、その、タスクは私の従者だからな。従者を守るのは主として当然の義務というだけであって……」

……そんなテアの様子を遠くから眺めながら、イフリータはため息を吐く。

「……なんだか親近感湧いちゃうわね。まぁ……お互い、がんばりましょ」

小声でそう言うと、イフリータは目的の人物を探すため、森をあとにした。

「……む。ドクターQからの通信だ。次のメテオピースは住宅街の方にある、とのことらしい。行ってみよう」

水筒に入れたタスクオリジナルブレンドの麦茶を飲みながら、****達は住宅街の方へと移動する。そこで待っていたのは……

「おい。デュエルしようぜ。俺と」

カードを携えた一人の少年。その傍らには、紫色の瞳をした大きなドラゴンが佇んでいた。

「……!見て……じゃなくて、見るのだ、タスク!あの少年もメテオピースを持っておるぞ!」

「フッ……この不思議な石を拾ったら、カードのイラストを具現化できるようになったんだぜ。これで超高次元デュエルが可能になったぜ!」

「待って!メテオピースをそんな危険なことに使ったらあなたが危な……コホン。そ、それは妾の所有物であるぞ!ただちに返却せよ!」

「断るぜ。カードのイラストを実体化させて戦うのは男の子なら誰もが持つロマンだぜ!どうしても返して欲しければ、この俺……無敗の決闘人(デュエラー)リュージとデュエルする以外に道はないんだぜ!」

リュージがカードを構えると同時に、牙を剥くドラゴン。

「……テア、メテオピースを一つ貸して。ここは僕がなんとかしてみせる」

そう言うと、タスクはゆっくりとリュージの方へと向かっていく。

「ま、待って、じゃなくて……待て!あんな怪物と真っ向から勝負したら、タスクがケガしちゃ……き、傷を負ってしまうぞ!」

「……テア。地球には『目には目を。カードにはカードを』っていう有名な言葉があるんだ」

「……?そ、そうなのか……?」
「うん。僕がいま作った」

テアにピコピコハンマーで叩かれながら、タスクはメテオピースを一つ手に取った。

「へぇ、アンタもその石を持っているのか。ということは、アンタも“選ばれし決闘人(デュエラー)”ってワケだ。当然、カードは持っているんだろうな?」

「こういう状況になると思って、町内大会で予選落ちした父さんからデッキを借りておいた。何も問題はない」

だから、どういう状況を想定していたのだ……というテアのツッコミを背に受けながら、タスクは懐からリュージと同じカードゲームを取り出す。

「フン!この無敗の決闘人リュージに町内大会予選落ちのザコデッキで挑もうなんざ、片腹痛いにもほどがあるぜ!もう俺の勝ちは決まったようなもんだぜ!」
「…………それは、どうかな?」

フッ、と不敵に微笑むタスク。その瞬間、周囲に戦いの風が吹き荒れる――――それが、決闘開始(デュエルスタート)の合図となった。

「さあ、超高次元デュエルの始まりだぜ……先行はもらった!行くぜ、俺のターン!ドロー!!」

デュエルする

刑事追跡バトル


「バ、バカな……。町内予選敗退のザコデッキに俺が敗れるなんて……あ、あり得ないぜ!」

「このデッキは、数年前に世界大会で優勝経験のあるデッキなんだ。父さんがこの間の町内予選で負けたのは、デュエルの途中で対戦相手の男の子が泣き始めたから、仕方なく降参したというだけで……」

タスクの言葉に、リュージは満足げな微笑を浮かべる。

「父親が一流の決闘者(デュエラー)だったとはな……フン、約束だ。この石はお前に返すぜ。ついでに、俺の友達になってくれると嬉しいぜ!俺には友達が一人もいないんだぜ!」

「……!友達…………それは、とてもいいものだ。うん、友達になろう。リュージ君」
「フン、なんだか照れくさいぜ!リュージって呼んでくれていいぜ!」

タスクと友情の握手を交わすと、リュージは満足げな様子で颯爽と住宅街から去っていった……。

「……タスクよ。トモダチ、とは……なんだ?」

一連のやり取りを見ていたテアが、タスクに尋ねる。

「友達っていうのは、一緒に遊んだり、目的に向かって一緒に進む、かげがえのない仲間のことだよ」
「そう、なんだ……じゃあ、私とタスクも、友達ということになるのかしら……な、なるのかっ?」

「そうだね。でも、もしかしたら僕は……」

タスクがなにかを言いかけた時……突如、テアの身体が金属の輪っかに拘束された。

「はい、逮捕完了です♪ミターネ星人第二王女テア。宇宙ポリスの意向により、このスワンがあなたを保護者の元に連行しちゃいます♪」

宇宙ポリス、スワン。そう名乗った女性は大きな手錠でテアの身体から自由を奪うと、手錠ごと彼女の身体を手繰り寄せる。

「くっ……!は、離せ!私は絶対に母星には帰らんぞ!」

「あら。まだ気付いていないのですか?結婚式から逃げるというあなたの身勝手な行動が、この地球人の少年を危険に晒しているんですよ~?」
「……!そ、それは……」

……実際、タスクテアのために何度も危険な目に遭っている。身体の傷も、一つや二つではない。

「違うよ。僕は、僕の意志でテアと一緒にいるんだ。迷惑だなんて思ったことは一度もない」

迷うことなく答えるタスクに、スワンは尋ねる。

「うーん……一応、聞いておきましょうか。どうしてそこまで、彼女のことを?」

「友達だから。この町に来て、初めてできた……大切な人だから」

……タスクは、夏休みの最中にこの町に引っ越してきた。それゆえ、友達と呼べる友達がおらず、テアと出会うまでは孤独な夏休みを過ごしていた。

テアと出会って、冒険をして、テアやこの町の人と友達になれた。だから僕は、テアに恩返しがしたい。それを邪魔するのなら……」

水鉄砲を構えるタスク。その姿を見て、スワンは長い溜息を吐く。

「宇宙法第五十三条、地球人と異星人との深い交流を禁ずる……。これさえなければ、あなたの純朴な想いに応えてあげたいところなんですけど……私も社会人なので、義務を全うする必要がありまして♪」

スワンはウィンクをすると、背中の加速ユニットとマッハスケート靴を起動し、テアを拘束したままその場から飛び去っていった。

「……!速い……あれじゃあ、とても追いつけない……!」

タスクの表情が曇りかけた、その時……

「アーッハッハッハ!お困りのようねぇタスクミクリヤ!ドクターQの指令を受けて駆けつけたわよ!安心なさい、私のビースト・チャッピーをフル出力にすれば、宇宙ポリスごときに遅れは取らないんだから!」

「き、君は、ニペー……!ロボットはもう直ったの?」

「ええ!ドクターQに借金を重ねて、急きょ修理してもらったわ。まぁ、おかげであと三年はタダ働きだけど……って、話はあとよあと!ほら、早く乗りなさいな!」

「……っ、ありがとう!」

タスクと****はニペーの操るロボットに強引に搭乗し、スワンの背中を追うのだった……!

テアを救出する

異星花婿バトル


……加速しすぎたビースト・チャッピーはオーバーヒートを起こしながら、スワンを巻き込んで浜辺に墜落した。

「……!いた、テアだ……!」

直前で飛び降りることに成功したタスクと****が、気絶したニペースワンを安全な場所へ運び終えた時……

「ンフフ。やっと捕まえたよ、テア!まったく、お父様が取り決めた結婚から逃げ出すなんて……悪い妹を持ったものねぇ」
「は、離して、クロリーデ姉さん!私はまだ結婚なんかしないわ!」

「もぉ、なにを言っているの?お父様が言っていたじゃない。結婚は女にとって最高の幸せだって。だから、私達三姉妹は皆で結婚して、皆で幸せになるの。ンフフ、三姉妹全員で挙げる結婚パーティ……きっと、すごく楽しいに違いないわ♪」

海辺には、地引網の中でもがくテアと、網ごと彼女を持ち帰ろうとするクロリーデという女性の姿があった。

「……姉さんはそれでいいの?望まぬ相手と結婚して、本当に幸せになれると思う?」

「ンフフ。考えがお子ちゃまね、テア。お父様は私達のことをなんでも知っているわ。そんなお父様が選んでくれたフィアンセが“望まぬ相手”なわけないじゃない♪」

どうやら、彼女はテアの実の姉らしい。しかも、父親をかなり信頼……というより、崇拝しているようだ。

……こりゃダメだ。ボソっと口にするタスク

「ンフフ。実はね、お父様が選んだあなたの婿候補の二人をここに連れてきているの。今、この場でどちらか一人を選びなさいな。おいで、二人とも!」

クロリーデが指差した先には、二人の宇宙人の姿が。

「ああ、テア姫!相変わらずお美しい……。まるで宇宙を亜光速で流れる一筋のメテオのようだ。どうか、ボクと結婚してくれ。このイサラ、必ず貴方を幸せにすると約束しよう!男として!」

騎士風の麗人イサラは、網の中でもがくテアにプロポーズをした。

「こ、断る!お主が真摯に結婚を考えていることは痛いほど伝わってくる……が、以前から言っているように、お主は女だ!女とは結婚できぬ!」

「フッ、ボクが女?相変わらず冗談がお好きな方だ。ボクは昔から男として育てられてきた……。そう、素敵な貴方を守るために!この胸の超新星爆発はもう抑えられない!なにがなんでも貴方を手に入れてみせる!」

……その様子をやれやれといった様子で見ていたもう片方の男が、テアに声を掛ける。

テア姫よぉ。確かにアンタは魅力的だが、俺は別にアンタと愛し合いたいわけじゃない。けど、結婚しねーとお互い親がうるせーしさ。ここは、この俺アドメテと名前だけの夫婦になって、あとはテキトー、に……」

突然、アドメテと名乗った男の視線がタスクへと注がれる。

「よお。お前、名前は?」
「……?タスク、だけど」
タスク、か。ビュ~チフォ~な名前じゃねぇか。キュンときた……。いや、一目惚れしちまった!おいタスク、俺と結婚してくれ!」

アドメテタスクにプロポーズをした瞬間、周囲の空気が一瞬で凍りついた。表情に大きな変化はないが、タスクも呆気にとられているようだ。

「男女がどうとか、そんなことは関係ねえ。俺はタスクという個人が好きになっちまった!へへ、この恋はもう誰にも止められないぜ!」

熱烈な想いを伝えるアドメテに、タスクは冷静に答える。

「……すまない。僕にはもう、心に決めた人がいる。だから、君の想いには答えられない。とにかく……まずは、テアを離してあげてほしい」

「くぅ~!迷わず丁重に断る男らしい気概……ますます惚れちまった!タスク、お前はこの俺が力ずくでも手に入れてやる!」

妙なことになったな……と、タスクは小さな声でぼやいた。

「あらあら?そこの二人……もしかして、私のテアを奪うつもり?」

……クロリーデの視線の先には、タスクと****の姿があった。

「もう、人のお家事情に首を突っ込むなんて、地球人ってマナーがなっていないのねぇ……ンフフ、まぁいいわ。それなら、力ずくで黙らせるまでよ。さぁお前達、やっておしまいなさい!」

テアを助ける

幻遊夏祭バトル


「このボクが敗れるとは……まだまだ修行不足ということか。フッ、今回は出直すとしよう。男として!」
「しゃーねぇ。俺も修行して出直すとするか。また来るぜ、タスク!じゃあな!」

自らの未熟さを自覚した婿候補の二人は、それぞれ自分の宇宙船で星へと帰っていく。

「あ、ちょっと、なに勝手に退散しているのよ!?待ちなさい、お前達!」

あとを追うように、クロリーデも二人と共にその場から去っていった。

「た、助かったわ。ありがとね……で、ではないっ。礼を言うぞ****。それと……」

赤面しながら、テアはチラチラとタスクに視線を合わせたり、逸らしたりしている。

「……その、なんだ。タスクには……好きな人がいるの、か……?」
「いるよ」
「そ、即答か。しかし……そうか。タスクには想い人が、いるのだな。その者は、その……幸せ者、だな」
「……?どうしてそう思うの?」

タスクはこんな私のために何度も戦ってくれた。きっと、本当に守るべき者のために戦う時は、命を賭けて戦うのだろう。それほどまでにお前が本気になる“その者”が、少し……羨ましい」
「それは違うよ。僕だって、誰にでも身体を張れるわけじゃない。君のためだから……」

言いかけて、タスクはなにかに気が付く。

「……そうか。今、ようやくわかった。僕もある意味、あのアドメテという人と一緒なんだ。僕も…………一目惚れだったのか」

小声でそう口にするタスク。どうやら、テアには聞こえていないようだ。

「ねえ。メテオピースが集まったら、テアはすぐに地球から出て行くの?」
「……元より、アテのない逃避行だったからな。とにかく少しでも遠くへ逃げたいと思って、発作的に飛び出してきた。とはいえ、このままではタスク達に迷惑をかけてしまうだろう。どのみち、地球からは……」

ドクターQの話では、レーダーに表示されているメテオピースは残り三つ。これが手に入れば、テアは……。

テア。デートしよう」
「…………でぇ、と?なぁに、それ……じゃなかった。な、なんなのだ、それは?」

「二人きりで出掛けて遊ぶこと。ちょうど今日、町でお祭りがあるんだ。ずっと戦い続きだったし、たまには英気を養うのもいいかなって」
「む。そ、そうか。二人きりで……か。ま、まぁ……タスクがそう言うのなら、私も行きたい……い、行こうではないかっ。うむ。タスクがどうしてもと言うのなら、行ってやってもよい」
&color(#00ff00){
「うん。どうしても一緒に行きたい」}
「……っ!バ、ババ、バカモノ!真顔で言うな、真顔で!」

……****は空気を読み、二人の元からそっと離れた。

しかし、なにやら危険な気配を感じ取った****は、急いで祭の会場に先回りし……その気配の元凶たる者達を見つける。

見たところ、リュージという少年が具現化させていたクリーチャー達と同じような雰囲気を漂わせているが……。

「おや?お主は確か、あのタスクという少年と共に行動をしている……****といったか。その様子だと、わちきのことが見えているようだな」

不思議な雰囲気を持つ女性が、浮遊しながら****の隣までやってくる。

「どうやら、何者かが土地の記憶から異質な存在を呼び寄せたようだ。しかも、明らかに我々に敵意を持っている。メテオピースとかいうシロモノが原因であることは間違いなかろうが……と、紹介が遅れたな」

尊大な雰囲気を漂わせながら、女性は薄く微笑みを浮かべた。

「わちきの名はクラミツ。この地の守護神にして水神。ワケあって、今はあのタスクという少年の守護霊をしておる。そして…………初々しい恋を成就させる、縁結びの神でもある」

そう言うと、クラミツは神々しいオーラをその身に纏う。

「ここは共闘と行こうではないか、****よ。人の恋路を邪魔する奴はなんとやら、だ……。タスク達が会場に来る前に、こやつらを追い払うぞ……!」

恋のキューピッドになる

青春夏野球(フェア)


夏ーーそれは寒き時代を越えやってきた。

照りつける太陽。さざめく波。
開放感を求め人々が海へ走りだすその時、彼らは心を一つに、グラウンドに降り立つ。

汗をぬぐい、涙をのみ、よく食べよく寝よく遊び、爪を磨き、牙を研ぎ続けた全員の瞳が見据え狙うのはただ一つ……

ーー頂点という名の栄光!!ーー

「いくぞ……我達の戦いはこれより始まる……」

夏、開幕

第三王女バトル


****はクラミツと共に具現存在を追い払うことに成功。その甲斐もあり、タスクテアのデートも無事、成功に終わった……。

そして、翌日から再びメテオピース探しが始まる……が、ドクターQの通信によると、残り三つのメテオピースは全て同じ箇所に集まっており、しかも現在進行形で移動しているらしい。

****達はドクターQの通信を頼りに、メテオピースを探して町中を歩き回ることになった。

「あ、テア姉!テア姉だ!わ~い、やっと見つけた☆」
「ひゃうんっ!?」

すると突然、水着の女の子がテアに抱きついてきた。

「お、お前は……ネフェレか?なぜお前が地球に……って、くっつくな!は~な~れ~て~っ!」

……どうやら彼女は、テアの実の妹のようだ。

「えっへへ~。なぜって、大好きなテア姉を迎えに来たに決まっているじゃない☆」
「む、迎えに……?ということは、お前も私を連れ戻しに……」
「違う違う!テア姉は、これからあたしと二人で逃避行をするの☆あたしもテア姉と同じで、結婚なんかまだしたくないからね☆」

テアと同じく、ネフェレは結婚することには反対らしい。

「かと言って、テア姉みたいに脱出用の簡易隕石ポッドで逃げてもすぐに捕まっちゃうだろうからさ☆あたしは皆がテア姉を追っている間にこっそり、遠距離移動用の宇宙船を用意してたの☆」

ネフェレが指差した先には、テアが乗ってきたものよりも一回り大きい搭乗用の隕石があった。

「さあ。二人でアレに乗って、どこか遠くに逃げましょ?大丈夫、あたしと一緒なら絶対に逃げられるから☆」

可愛らしくウィンクをするネフェレ。しかし、テアはなにかを決心した様子で、首を横に振る。

「……ネフェレ。一緒にお父様に抗議しに行こう。確かに、逃避は一つの手段だ。悪いことではない。しかし、逃げ続けてはなんの解決にもならない。タスク****と共に地球で過ごして、私はそう感じたのだ」

「ん~。それができれば、あたしもとっくにそうしてるけど☆お父様の決定は絶対に…………って、タスク?かいちょ?もしかして、そこにいる二人のこと?」

ネフェレは敵意のこもった視線を、タスクと****に向ける。

「……妹に愛されているんだね、テア。僕は一人っ子だから、なんだか羨ましいや」
「って、そんなことは今どうでもいいでしょ!じゃなかった……ど、どうでもいいであろう!」

ピコピコハンマーでタスクの頭を叩くテア

「むっ、なぁにアナタ。あたしのテア姉と馴れ馴れしくして……気に喰わないわ。ゴード!この少年を追っ払っちゃって☆」

ネフェレが手を叩くと、長身の男が颯爽と現れ、タスクの前に立ち塞がった。

「承諾致しました。では、第三王女専属執事としての務めを果たしましょう。しかしこう暑くてはかないませんので、一枚脱がせて頂いて…………ンハァ!キ、キモチイィ!脱ぐとキモチイィ!」

服を脱ぎ捨てながら、ゴードという男は歓喜の声を上げる。

「……失礼致しました。いやはや、地球があまりに暑いもので汗が止まらなくて。なので、もう一枚脱ぎます……ン、ンハァアア!!」

キラキラと光る汗を砂浜に染み込ませながら、解放感に酔いしれるゴード

「ッッハア!やっぱり脱ぐとキモチイィ!あ、皆さんもどうです!?この夏、わたくしと一緒に……フフ、脱ぎませんか?」

すごいのが来たな……と、小声でつぶやくタスク

「まぁ、あの変なアレは置いておくとして。とにかく、テア姉はあたしと一緒に逃避行をするんだから☆邪魔するっていうなら、容赦しないわよ☆」

逃避行を阻止する

父王来星バトル


テアネフェレ。ビー・ストップ。姉妹同士で争うのはよすのだ」

タスク達が海辺でひと悶着起こしていると……突如、浮遊した椅子に乗った筋肉質の男が現れる。

「お、お父様!?どうして地球に……」
「……テアよ。ミターネ星にビー・バックし、結婚するのだ。結婚こそが、お前達の幸せなのだ」

威厳のある父親の態度と声に、一瞬だけ怯んでしまうテア

「……教えて、お父様。どうしてそこまで私達に結婚を強要するの?」

だが、テアはなんとか声を絞り出し、父に対して問いを投げかけた。

「オレは王としての責務に追われ、愛した妻をハッピーにしてやれなかった。だから、お前たち娘には早く結婚して、早くハッピーになってほしいのだ。オーケィ?」

「…………お父様。望まぬ相手と婚姻を交わしたとして、そこに真の幸せはあるのかしら?」

テアは、生まれて初めて、父親に自分の主張を伝えた。

「それは持たざる者の妄言にすぎない。実際に結婚をしてみれば、結婚がいかに素晴らしいものか、お前にもわかるはずだ」
「違うわ、お父様。そもそも、お母様は幸せだったのよ。お父様を心から愛していたの。貴方は不器用だから、それに気付かなかっただけ……」

反抗されたことがよほど意外だったのか……。テアの父は落ち着いた様子で娘の言葉に耳を傾ける。

「だから、貴方がお母様の愛に報いたいのなら、私達に望まない結婚をさせないで!それは本物じゃない……偽物の幸福なのよ!」
「そう、それ!ネフェレもそれが言いたかったのよ、お父様☆」

勇気あるテアの主張と、それに便乗するネフェレ。二人の言葉を聞いたテアの父は、納得した様子を見せる。

「このオレに意見するとは……。成長したな、テア。ナイス・グロウアップ。やはりお前には星の未来を担うだけの器がある。よし、ならば……パパがまた新しいフィアンセ候補を見つけよう」
「……ッ、だ、だから、どうしてそうなっちゃうのぉ!?」
「娘に相応しい相手を選別し、提供するのは父親の義務だ。こればっかりはゆずれん。安心しなさい。今度こそお前の期待に沿うような相手を見つけてくると約束する」
「そうじゃなくて!ほら、私も……なんていうか、えっとね……その、自分で、相手を選びたい……って、ぃうか……」

頬と耳を真っ赤に染めながら、テアは涙目でタスクの顔を見つめる。

「お父さん。一つ、聞きたいことがあるのですが」
「地球人(アーシアン)よ。貴様にお父さんと呼ばれる筋合いはない。オレの名はバルツノッガー……ミターネ星の王にして、テアのパパであるぞ。バルツノッガー王か、パパ様と呼べ」
「……では、パパ様。テア姫のフィアンセ候補についてなのですが……立候補は可能でしょうか?」

タスクの言葉に、バルツノッガーの眉がピクリと動く。

「申し遅れました。僕は御厨タスクテア姫の友達です。そして」

迷うことなく、タスクは言った。

テア姫のことを、宇宙で誰よりも愛している地球人です」
「ほわっ!?な、んな、なななッ……!」

ぷしゅ~という音をたてながら、テアはその場に膝をついてしまう。腰が抜けたらしい。

「アーシアン……いや、タスクミクリヤよ。貴様のことは宇宙ポリスから報告を受けている。この星に不時着したテアに懇意に接してくれたようだな。ベリー・ベリー・サンキュー」

本心からの感謝をしながらも、抉るような視線でタスクを見下ろすバルツノッガー

「しかし、立候補は受け付けていない。テアのフィアンセ候補になれるのは、オレが見定めた者のみ。諦めるのだな」
「では、貴方に認めてもらうために、僕はなにをすればよろしいでしょうか?」

……その問いに、バルツノッガーはギラリとした視線をタスクに向け、ニヤリと微笑んだ。

「地球には様々な兵器があると聞く。確か、貴様が持っているのは水鉄砲というシロモノらしいな……よし。ここはミターネ星のしきたりとして地球の流儀に乗っ取り、オレも水鉄砲とやらで『遊ぶ』とするか」

バルツノッガーがパチンと指を鳴らすと、彼が座っている浮遊椅子の穴から大量のペットボトルロケットが飛び出してきた。

タスクミクリヤ。貴様がテアのフィアンセに相応しい相手か否か……このオレが直接確かめてやろう!」

認めさせる

エピローグ


バルツノッガーの容赦ない猛攻を耐えきってみせたタスク
しかし、戦いが終わった瞬間、限界を越えていたタスクは砂浜に……

「……!タスク、大丈夫!?」

……倒れようとした瞬間。その身体をテアが支える。

「いくら倒れても、何度でも這い上がるその心。どうやら貴様は本物のようだな。タスクミクリヤ」

その二人の姿を見て、バルツノッガーはなにかを決心したようだ。

「……貴様が我が娘を本気で愛していることはわかった。だが、結婚を認めるわけにはいかん」
「……!?そ、そんなのひどい!じゃあ、タスクはなんのために、こんなボロボロに……」

「落ち着きなさい、テア。彼だって理解していたはずだ。今の戦いは、あくまでフィアンセ候補の一人になるための試練にすぎないことを」

しかし、その声に先ほどまでの威圧感は感じられない。

タスクミクリヤ。貴様はまだ若い。しかし、無限にも等しい成長の可能性を秘めていることは火を見るよりも明らか。その潜在能力は驚嘆に値するものだ」

バルツノッガーは息を切らすタスクを見据えながら続ける。

「なにより、オレは嬉しいのだ。どう接すればいいかわからなかった娘が、初めて自分の意見をぶつけてくれた……。地球での出会いが、お前を成長させたのだろうな」

そう言うと、バルツノッガータスクテアの元にゆっくりと近づいていく。

テア。お前の望み通り、結婚の話は白紙に戻そう。そのうえで家族として聞く。お前は地球に……彼の傍にいたいか?」

父の問いに、テアは迷うことなく首を縦に振った。

「……わかった。タスクミクリヤ。娘との交際を許可しよう。ただし、節度を守り、研鑽の精神を常に忘れぬことだ。約束できるか?」

テアの肩を借りながら、タスクは顔を上げる。

「……父さんが言っていました。『約束だけは破っちゃいかんぞ』と。だから……約束します」

その返答に満足したのか、バルツノッガーはポンポンとテアタスクの頭を撫でる。

「お前達がミターネ星を継ぐに相応しい成長を遂げた時、オレはまた戻ってくる。それまで……これは、預かっておくとしよう」

……バルツノッガーは残りのメテオピースを手に、ネフェレとゴートと共に地球をあとにしたのだった。

「……よかったの?メテオピースを全部回収しないと、君は地球から出ることができないんじゃ」
「よい。あれは、お父様なりの激励だ。一度決心したのなら中途半端に戻って来るなという……厳しさと優しさが入り混じった、お父様らしい不器用な愛情表現なのだろう」

それに……と言いながら、テアタスクから恥ずかしげに視線を逸らす。

「星の欠片よりも、た、大切なものが……できたから、な」
「…………そっか。あ、そうだ。テア

いつもの調子で、タスクは言った。

「君が好きだ。あと、夕飯なにがいい?」

……タスクの頭をピコピコハンマーで何度も叩くテア

「ババ、バカ者!そんな大切なことをさらっと言うでない!ままま、まったく、どうしてお前はいつもいつも!!」
「返事、聞きたいな」

顔を火照らせながら、テアは長い深呼吸を終えると……

「…………聞かなくたって、わかっているだろう。す……好き、に……決まってるっ」

胸に秘めた想いを、しっかりと伝えた。

「あ、いやそっちじゃなくて。夕飯のことを聞いたんだけど」

ピコピコハンマーの音は、タスクテアが自宅に着くまで辺りに木霊したという……。

「そうだ、****さんはなにか食べたいものは…………あれ?****さん?」

完璧に空気を読んだ****は、颯爽と二人の元から離れ、一人新たな旅路へと歩み出したのだった。

夏空のブライド 星片☆コレクト!!完

story by 間宮桔梗

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