影街怪奇録_プロローグ

 
最終更新日時:


166:影街怪奇録 夕刻ノ頁

>>9/16 15:00~9/26 12:59<<

開始前


プロローグ


(プレイヤー名)は光に包まれ、ゆっくりと目を開く――
どこか懐かしさを覚えるような光景が目の前に広がる。

電信柱や家々から伸びた長い影。
間もなく沈もうとする夕日。
どうやら新しい世界に来たようだ。
濃淡が入り混じる茜色の空に視線を漂わせて、ほうっとため息をつく。

――ここはどこだろう?

その時、ドンと衝撃が走り、(プレイヤー名)は地面に倒れてしまった。
目の前には申し訳なさそうな表情でこちらを見つめる少年の顔があった。

「わあ、ごめん。大丈夫?」

大丈夫だと(プレイヤー名)は言い、ここは一体どこかを訪ねた。

「ここは喜多巻町……。道案内をしてあげたいところだけど、ちょっと急いでいるんだよね。そうだ、一緒に神社についてきてくれないかな?」

――神社?

ナナっていう同級生がいるんだけど、あいつ、神社で妙な儀式をやろうとしてるんだよ。都市伝説で最近話題の奴。あいつそういうバカなこと好きだからさ。でも、なんだか妙に胸騒ぎするんだよね……。なんかヤバイっていうか。勘みたいなヤツだけど……。だから、止めないといけないと思っててさ」

その時、背後からトモヤ、待ってよー。返して、その闇人形!」という声が聞こえた。
元気そうな女の子が後ろから駆けてくる。
トモヤ「まずい、ナナが来た」と言って走りだした。
(プレイヤー名)も急いでトモヤの後を追って走るのだった。

儀式を止める


なんかイヤな予感がするんだよ。
ナナを止めなくちゃ……。
とりあえず500km位進もう。

そうそう、ヤミコさんを呼ぶ儀式に必要な人形があるんだ……。
ちょっと預かっててもらってもいいかな?
ナナのヤツに取られないように。

闇人形を1個手に入れました。。

さあ、行こう!

儀式を止める

エピローグ


(プレイヤー名)トモヤはようやく神社に辿り着く。周囲の闇はさらに濃さを増していた。
背後にはムッと膨れた表情でトモヤを見つめるナナの姿があった。

「早くかえしてよー。その闇人形!」
「駄目だって……。いいか?なんだかこの町ではおかしなことが起こってる気がするんだ……。あくまでも勘だけど、危険なことはやらない方がいい」

いつになく真面目なトモヤの言葉にナナは不思議そうな顔で言った。

「へー、トモヤ、信じてるの?さすが私と一緒に異界マッパーズに入団しただけのことはあるわね!」
「お前が無理に誘っただけだろ……。俺は都市伝説なんて興味ないよ……。ただ、妙なことは止めた方がいいってだけだ」

「大丈夫よ。"ヤミコさん"は呼び出した人を幸せにしてくれるって噂だし。危険なことなんてないってば!」

どうしても言うことを聞かないナナトモヤは諦めた声で言った。

「わかった。じゃあ……。俺が見守っているから、近くでやれよ」
「……えっ、いいの?」
「俺がいない所で何かが起きるより、まだ見ている傍でやられる方が安心だからな」

トモヤ。……ありがと。へへー、やっぱトモヤ誘って良かったな……。トモヤ、いいやつ!」
「いいから、本格的に暗くなる前に"儀式"とやらをやって帰ろう。何も起こらなくても、やれば満足だろう?」

トモヤの言葉に頷き、ナナは持ってきていたロウソクに火をつける。そして、明かりの中で闇人形をかかげた。

「おい、境内の中でそんな火なんかつけたら怒られるだろ?」
「大丈夫。すぐ終わるもん……」

ナナは火を灯すと呟いた。

ヤミコさん、ヤミコさん……。どうか私の前に現れてください。ヤミコさん、ヤミコさん……」

呟いた瞬間、ぬるい風が吹いてロウソクの炎が消える。静寂に包まれながら、(プレイヤー名)は闇の中から影が蠢くのを感じたのだった。

影街怪奇録 夕刻ノ頁完

呼び出した怪異
それは善か悪か?

story by 佐島但馬

167:影街怪奇録 禁封ノ頁

>>9/27 15:00 - 9/28 22:59<<

開始前

闇より現れしもの!
少女の願いとは?

怪を倒そう!

プロローグ


ナナが祈るように目をつぶる。
蠢いた闇が解け、目の前から何かが近づくのを感じる。

「おい、ナナ……。何か、何か来るぞ」
ヤミコさんだわ……、本当に現れたんだ……」

現れたのは、角のようなもので頭部を飾り立てた少女だった。

ヤミコは感情のない瞳で静かにナナを見つめる。

「何を望む?」

噂では何を望むと問われた後は、「幸せにしてください」と帰すことになっていた。
ナナは決意を秘めた目で呟く。

「私を幸せにしてください。ヤミコさん」
「……お前の幸せとは?」

ヤミコに問われてナナは覚悟を決めたように呟く。

「母と過ごしたいんです。もう一度、母と過ごせたら。それが私の幸せなんです」
「わかった……」

その瞬間、ナナの体からきらきらと輝くものが抜け出る。
そして、ばたりとナナは倒れた。

「おい、ナナナナ!!」

トモヤが何度も揺さぶるが、ナナは目をつぶったまま、反応もしない。

「無理だ……。その者は幸福の夢を見ている。二度と目覚めることはない……」

ヤミコの言葉にトモヤは睨みつけて叫んだ。

「こんなの、ただ夢を見せているだけだ!現実じゃない!ナナを起こしてくれ!」
「無理だ……。その者は幸福の夢を見ている。二度と目覚めることはない……」

ナナを、ナナを元に戻せ!ナナはこんな風になることは望んでなかったはずだ!」

トモヤは拳を握りしめると、ヤミコに向かって足を踏み出すのだった。

>>ナナを救い出す<<


不気味だけど、怖がってられないな……。
ナナを助けなくちゃ!

さあ、行こう!

エピローグ


「我が力に逆らう人の子よ。お前は禁を犯そうというのか?お前の一方的な都合で、この女の幸せを奪うのだな?」

「母親と夢で会えて幸せなのかもしれない。でも、夢は夢だ。このまま、現実ではない世界で生きていくのはナナのためにならない。だから……、目覚めさせるためなら俺はアンタと戦う」

「……どう戦うというのだ? ただの人間が……」

ヤミコの掌から放出された漆黒の霧がトモヤを包み込もうとする。

その時、偶然にもトモヤのポケットから紫色の鏡が落ちた。
ナナを追いかけていた時に、不思議な声が聞こえた気がして、拾ったものだ。

――私の存在を信じるなら、力を貸すわ……。

鏡の中から声が聞こえた。

「なんでもいい……。俺に、俺に力を貸してくれ」

――それなら……私と契約する……?

――契約?
ナナのように自分も意識を失ってしまうのだろうか?
不安になるトモヤだったが、もはや選択はないような気がした。

「契約でもなんでもする。頼む!ヤミコを倒す力を貸してくれ!」

トモヤの言葉に頷くように、紫色の鏡から少女が現れ、ヤミコの黒い霧に鏡を傾けて鏡面世界に閉じこめた。

「私はムラサキノカガミ。映したものを閉じ込めることができる。ヤミコ、あなたの力は奪ったわ」

少女が穏やかな声で言うと、ヤミコは悔しそうに睨みつけて言った。

「……私を祓おうとも呪いの力は残る……。この女は目覚めることはない」

ヤミコは黒い煙となって立ち昇り、再び静寂が訪れる。

トモヤは、ナナを何度も揺さぶるが、ナナが目覚めることはなかった――。

影街怪奇録 禁封ノ頁完

ナナを目覚めさせるべく
決意したトモヤは……?

story by 佐島但馬

168:影街怪奇録 闇語ノ頁

>>9月29日 15:00 ~ 10月18日 22:59<<

開始前

都市伝説の闇に迫るトモヤ

果たしてナナを救えるのか?

プロローグ


ヤミコを倒したものの、ナナはあれから目覚めることはなかった。
ナナを家に送っていき、突然倒れたことをナナの父親に話すしかなかった。

ナナはすぐに病院に搬送されたが、トモヤの傍らでムラサキノカガミが話した。

「無駄ね……。そんなことでヤミコの呪いは祓えない。祓うためには別の力がいる」
「別の力?」
「……同じような、虚と実の狭間に生きる存在ならその力があるかもしれない……」

「でも、そんなの会えるのかい?」
「会えるわ……。この街は今、不思議な力で満たされている。人の噂を実在させる力よ……。なぜ、それが起きているのか私にもわからないけど……。中にはそういう力を持つ者にもいるはずよ」

トモヤは異界マッパーズの部室に顔を出した。
都市伝説に詳しいイリヤという先輩ならば、もしかしたらわかるかもしれない。
しかし、部室にイリヤはおらず、街の都市伝説をまとめたノートだけが置いてあった。

トモヤ(プレイヤー名)たちはノートに書かれた都市伝説の情報を手がかりに街を探すことにした。
1ページ目から順にあたっていくほかない。

まずは、商店街のオモチャ屋の前に夜中になると現れる女、カプセルレディの噂――。
そして、風の強い日に屋根を駆ける怪人ツキミミの噂――。

(プレイヤー名)たちは夜の商店街を歩く。
そのうち、ぬるい風が吹いた。

異様な気配にトモヤが周囲を見渡すと、オモチャの入ったカプセルの自販機の後ろにニタニタ笑いながらこちらを見つめている女が立っていた――。

「さあ、回して御覧なさい!あなたも楽しいオモチャにしてあげる」

カプセルレディが現れたのだ。
怪しい声に怖れおののいていると、屋根の上を飛ぶ何者かの影も目に入る。

「私を見たな……。ならば、忘れてもらうより、他はないな……」

どうやらツキミミまでも姿を現したようだ。
トモヤは必死に二人に語りかける。

「あの、聞いてほしいんです。友達が意識を失っていて――。助ける方法を探しているんですが」
「なぜ、私たちが助けなきゃいけないの?……私たちはね、人に怖れを与える存在なのに……」

「その通り……」

カプセルレディが微笑むとツキミミも頷いた。

「交渉は決裂ってとこね。……トモヤ、私が与えた鏡の力……。使って身を守りなさい!」
「どうやって!」
「思い浮かべるの……。虚を祓う戦士の姿を……。鏡面世界では虚は実になるわ!」

>>鏡の力を使う<<


強い敵を倒せば多くの【影街メダル】が貰えるみたいだよ。
敵の情報は、他のプレイヤー達が「イベント掲示板」に書き込みしてくれるらしいからよく見た方がいいって先輩が言ってたな……。

イベント掲示板をみる
クエストか。少しずつ情報を集めて
ナナを元に戻す方法を探らなくちゃな。

都市伝説を探す!

石像鎮静バトル


トモヤは偶然にも街を訪れたエミリに力を借りて、ツキミミカプセルレディを倒した。

「……魔族ではないみたいだけど、彼らは一体?」
「この街に伝わる都市伝説みたいだけど……。こんなあちこち現れるなんて……」

不意にエミリが夜空を見つめる。
巨大な月がこうこうと町を覆うように照らす。
ただ、それはどこか妖しい輝きを放っていた。

「スーパームーン。月がもっとも大きく見える時ね。満月の晩はこの世ならざる者は力を増すと言われているから、もしかしたら関係はあるのかもね……」

トモヤは頷きながら、ここまでの出来事と、自分がナナを目覚めさせようとしていることを話した。

「なるほどね……。それで目覚めさせる力を持つ都市伝説を探しているわけね……」

こうして、トモヤたちは新たな都市伝説を探しに街を歩く。
ちょうど駅近くのスーパーに来た瞬間、叫び声が聞こえた。

「出ていけってどういうこと?私は買い物を楽しんでいるのよ?1円でも安く買いたいからここまで来たのに……」

叫んでいる女は普通の人間ではない。
駅前の広場にいた女神像である。
そういえば聞いたことがある。

女神像の前で買い物帰りの女性が亡くなったらしい。
その魂が乗り移り、女神像が動き出すという噂があった。
まさか、そんな噂まで現実と化しているなんて――。


ぼんやりとトモヤが考えていると女神像は烈火のごとく店員に怒り、店に無理やり入ろうとしていた。
トモヤは急いで女神像を止めるために走るのだった。

元の女神像に戻す

先輩試練バトル


暴れていた女神像は(プレイヤー名)たちの力により、元の駅前広場に戻り、動かなくなった。
ホッとするトモヤだったが、暗礁に乗り上げていた。

ナナを元に戻せるような都市伝説に出会わなければどうしようもない。
何かヒントはないものかと考えている時に、「ちょっとー、そこの君!」と声をかけられた。
振り向くと、気怠そうな青年が立っていた。

「それ、異界マッパーズのノートじゃないか。どうしたんだよ、それ」
「えーと……、あなたは?」
「二年のイリヤだよ。新入生?」

トモヤナナに言われて無理やり、異界マッパーズに入団させられていたが、肝心の先輩にはまだ会っていなかった。
自己紹介をしつつ、ナナの話をするとイリヤは険しい表情をして呟く。

ナナちんが意識不明か……。俺も責任を感じちまうな……。よし、トモヤ、ちょっとOGに会いに行こう」
「OG?」

イリヤに案内されて、トモヤは街中にあるお店に辿り着いた。
店名はパープル・ローズと書かれている。

扉を開けると、ゴシック・ロリータをテーマにしたドレスが所狭しと並んでいる。
自分の知らない世界に圧倒されていると、突然、声をかけられた。

「あら、その制服……。後輩クンね」

ドレスを着た女性が微笑んでいる。
傍にいたイリヤが事情を話すと、その女性は大きく頷いて呟いた。

「なるほど……。彼女を元に戻す都市伝説を探しているのね……。ふーん。教えないこともないけど、条件があるわ」
「条件、ですか?」

「そう。キミが闇に潜む者と関わって、帰ってこれる人物かどうか……、試さなくちゃね……」

女性は穏やかに言うと、棚から革表紙の本を取り出して何かを唱え始めた。
ばちばちと爆ぜる音と共に、怪しい影が本の中から生み出されていく。

奇妙に揺らめきながら、影たちはトモヤの方に向かってくるのだった。
試練を受ける

怪夜月照バトル


トモヤムラサキノカガミの力を借りてリノの試練を跳ね返した。

「なるほどね……。有名な紫の鏡が力を貸してくれるなんて、今年の異界マッパーズはすごいねえ。でも、後輩クン。気をつけて……、今年は特別な年だから」
「特別な年?」

「この街はただでさえ、不思議な歪みに満ちている。歴史的な意味でも方角的な意味でもね。そういう歪みを利用して、奇妙な噂を広めた男がいたんだ……。私の元カレだけど」
「ええっ」

リノの衝撃的な告白にトモヤは驚きの声を上げる。
リノは気にすることなく会話を続ける。

「そもそも、異界マッパーズはヤツと共に創った同好会なのよ。奴は都市伝説にハマっちゃって、自ら都市伝説になろうとして死んじゃった。いや、死んだかどうかわからない。行方不明なんだ……。でも、ヤツが都市伝説と共に蘇るって手紙で宣言した年が今年なの。本当に蘇るかどうかもわからないけどね」

リノは複雑な表情をして言った。

「街のあちこちに都市伝説が現れてるのは、ヤツが率いているからかもしれない……。そうだ、指切りげんまん姫様に会いに行くといいよ、後輩クン」
指切りげんまん姫?」

「そう……。願いを叶えてくれる都市伝説なの……。スッゴイ可愛くってさ……。大好きなんだ。公園の時計の所に夜中の3時33分に行けば会えるはずだよ。彼女に頼めば、ナナちゃんも元に戻してくれるはずだ……。ただ、都市伝説の中にはヤバイ連中もいる。奴らには気をつけて」

「既にヤバイ連中に会ってますって!」

トモヤはため息をつきながら、リノの店を出て、話していた指切りげんまん姫を探す。
闇の中に三人の奇妙な影が現れる。
もしかしたら――、と思って近づくと、怪しい影はトモヤを取り囲む。

「君、気をつけろ、全ては某国の陰謀だ……。人類は月には行っていない……。月に行ったのは私だけ……。本物の月に行けるのは私だけなんだ!信じてないのか?なあ、信じてないのかあ。またしても陰謀か……」

宇宙飛行士のような恰好をしている男がふわふわと浮きながらトモヤに向かって叫ぶ。

「お兄ちゃん、キキが訪れたなら助けてあげる……。その代わり、私のキキも助けてね」

公衆電話の傍で藁人形を持った少女が危険な笑みを浮かべながら言った。

「違反はダメですよ?……標識通りに進まなくてはダメじゃないですか」

見たこともない標識をたくさん抱えた女が穏やかな声でトモヤに囁く。

月光に照らされて、にじり寄る三人の都市伝説を見つめ、トモヤは覚悟を決めて足を踏み出すのだった。

鏡の力を解放する

指糸裁断バトル


トモヤ(プレイヤー名)の力でアポロマンたちを闇に帰した。

トモヤ。急ごうぜ、時間がない!」
「はいっ」

イリヤの言葉に頷き、トモヤたちは目的の場所である公園の時計の下へとひた走る。
時計の文字盤を見れば、ちょうど3時33分を指していた。

その時、時計の下の影がゆっくりと姿を変え、ドレス姿の女性が現れる。

「私と指切りげんまんしたいのは……、あなた?」
「もしかして、リノ先輩が言っていた、指切りげんまん姫?」
「……そう、リノから聞いたのね。約束を破らなければ、願いを叶えてあげる……」

――願いは叶う?
トモヤはなんだか嫌な予感がした。
ナナはこの甘い言葉に釣られて、意識を失くしたのだ。

「もし、かわした約束を破ったら?」
「あなたの可愛い指。いただくわ……」

トモヤは自分の指を見た後、ため息をつく。

「わかった……。こちらの願いはナナを目覚めさせてもらうことだ!」

「……いいわ。こちらの願いは、"噂の男"を倒して欲しいのよ」
「噂の男?」

「この土地の歪みを引き起こし、私たちの存在を強く願った男……。都市伝説を愛するあまり、自らが都市伝説になった男よ……」
「それって、リノ先輩の……元カレの?」

トモヤが尋ねると、指切りげんまん姫はふと、遠くを見つめるような表情で呟いた。

「そう……。かつて彼が人間だった頃ね。でも、もう人間だった部分はあまり残っていないわ……。優しいあなたはきっと、噂に取り込まれてしまう。きっと無理ね、倒せない……」

「……ナナを元に戻してくれるなら……、やってみる」
「できるかしら……?それなら、あなたの力を私に見せてみて……」

しゅるしゅると指切りげんまん姫の小指から糸のようなものが伸びて、蛇のようにトモヤの体に巻き付こうとするのだった。

力を見せる

闇現襲来バトル


「いいわ。あなたならきっと、この街の歪みを元に戻せる……。噂の男を倒して私たちを虚の世界へ帰して。都市伝説とは曖昧なもの、闇の中でその存在が語られるだけでいいの……」

「本当に、噂の男を倒したら……、ナナを元に戻してくれるのか」

指切りげんまん姫は頷いた。

「どこにいるんだ?噂の男って」
「簡単よ……彼は噂そのもの。つまり……」

瞬間、指切りげんまん姫が硬直する。
腹部から銀色の何かが見えた。

「喋り過ぎだ……」

くぐもった声と共に白く輝く一閃が瞬いた。
悲鳴と共に指切りげんまん姫は闇の中に散って行く。
気づけば、トモヤの前に二人の女が立っていた。

マスクをした女が銀色のハサミをくるりと回しながら叫んだ。

「喋り過ぎる奴は醜い……。ねえ、そこの君。わたしはキレイかな?」

唐突な質問にトモヤが黙っていると、枕を抱えた少女が呟く。

口裂け女……、答えを焦ったらダメよ……。ゆっくりと眠らせて本音を聞きだした方が楽しいじゃない」
「ふふ、ユメニッキ……。男性へのアプローチがわたしとは違い過ぎて話にならないね……」

意味不明な二人の会話を聞きながら、トモヤは尋ねた。

「なぜ、指切りげんまん姫にあんなことを……? 噂の男とはお前らにとってなんなんだ?」

「喋りすぎる子だね……。虚が実になることを怖れるヤツと、目立って喜ぶヤツがいる……。わたしらは後者ってだけさ。噂話だけで語られてひっそりと闇の中で暮らすなんてのは飽き飽きなんだよ」

「そうそう、夢が現実になる。我々、都市伝説にとってもそれはステキなこと……。あの人に感謝するべきなのよ。人間たちこそ虚の世界に連れていき、私たちが現実の者になればいいんだわ」

ユメニッキの言葉にトモヤは決意を固めた表情で叫んだ。

「そうはいくか……。お前たちを倒して、噂の男を探し出す!」

二人の都市伝説は顔を見合わせて不気味に笑うと、ゆっくりとトモヤに近づいてくるのだった。

闇をはらう

終夜虚実バトル


トモヤ(プレイヤー名)の力を借りて口裂け女たちを消滅させた。

指切りげんまん姫はなんて言おうとしたんだろう……? 彼は噂そのものって……。」
「噂そのものならさ、"噂の男"について語れば、現れるんじゃないか? 噂の男は闇の中、現れる……、とか」

イリヤの言葉が終わるか終わらないうちに、闇の中を妖しい蝶がふわりと舞う。
続いてトモヤも語り始める。

「噂の男は蝶と共に現れる……」
「噂の男は都市伝説を現実のものにしようとしている……」


二人で噂の男について語り始めると闇の中に蝶が集まり、やがてそれは人の姿に変容した。

「私のことを語っているのはお前たちか……」
「あなたが、噂の男?……異界マッパーズを創ったっていう……」

トモヤの言葉に男は語り始めた。

「私はかつて人だったもの。いまや虚実の狭間に生きる噂そのもの……。ルモアーと名乗ろう」

口裂け女たちが言っていたことは本当なの? ……この世界を虚にするって」
「そう……。その通り……。世界は一変し、人の存在こそが追憶の彼方になる。歪みはこれより大きくなるのだ……」

ルモアーが手を広げると、景色がぐにゃりと歪み始めた。

「俺たちの世界を都市伝説に?……そんなことはさせない……。あなたを倒して、ナナを元に戻すんだ!」

トモヤは紫の鏡を握ると心の中で念じた。

――頼む、ルモアーを倒す力を俺に貸してくれ。

虚を実にする

エピローグ


(プレイヤー名)の力でトモヤルモアーの力を奪うことに成功した。

「虚は実に負けたか……。まだ私の力は足りないな。ならば……ここではない世界に、都市伝説たちを連れていこう……。さらばだ、後輩」

「戦っておいて頼めた義理じゃないかもしれないけど……。先輩、ナナを目覚めさせてください。異界マッパーズの、あなたの後輩なんです!」
「消えゆく私に頼みごとか?」

その時、トモヤはふと思いついて叫んだ。

「……ルモアーの噂。消える前に一つだけ、願いを叶えてくれる!……ナナを目覚めさせて!」
「……なるほど。語られてしまえば、仕方がない、か。一枚上手だな、後輩」

ルモアーは無数の蝶となり、闇の中に消えていく。

病院に駆けつけると、ナナは制服を着て待っていた。
どうやら、ほんの少し前に目が覚めたらしい。

トモヤ。私、夢の中でお母さんとずっと楽しく話してたんだよ。でも、夢の中でトモヤの声が聞こえたの……。その時、お母さんが行きなさいって言ったんだ……。まだ来ちゃダメって」

「……ナナ。良かった……」

トモヤは嬉しくなり、思わずナナを抱きしめる。
ナナは驚きながら言った。

「……トモヤ。ごめん。私、心配かけたね……」
「でも良かった……。お母さんに会えたんだな……」

抱きしめ合う二人を見て、イリヤはニッコリと微笑んで言った。

「さて、二人の新入生、改めて異界マッパーズにようこそ!」

イリヤの微笑む姿を見て、トモヤは言った。

「ちょっ、イリヤ先輩!入りませんって!こんな目に合うのはごめんです」

「いや、あえてだよ、トモヤ。虚に惹かれることの怖さについて君たちは充分に理解したはずだ。それを皆に知らしめるのも異界マッパーズの重要な役割だろう……」

イリヤの妙な説得にトモヤはため息をついた。
傍らではナナトモヤの返事をじっと待っている。
やれやれ――。
仕方なく、トモヤは頷くことにしたのだった。

アイテム一覧


【影街メダル】
マンホール・タイ
地底人専用のオジャレなタイ。つければ大地のエネルギーを感じ、一定時間数倍の距離を彷徨
人面犬キーホルダー
ゆるい人面兼をモチーフにしたキーホルダー。振ると「ホットイテクレ」と叫んで不思議な光を放ち、一気に彷徨距離を得ることが出来る
おしろいパクト
おしろいパクトの欠片を17個集めるとおしろいパクトと交換できます
甘く優しい香りが漂うおしろいのコンパクトケース。中に入っているおしろいは肌に塗れば、シルクのような肌触りになるという女子力アップのためのアイテムだが、この街で掲げればフワフワとした不思議な生物が寄ってくる。
おしろいパクトの欠片
てかりをおさえ,肌の表面をなめらかに保つおしろいが入っているコンパクトケースの欠片。いい匂いがするが欠片なのでこれだけでは不思議なものを呼び出せない。

ブラッディ・ナイフ(攻撃力:400以上)
いわくつきの呪いのナイフ。敵を刺すと血を吸い取り、切れ味を増すという。また、血の匂いを覚えさせることで、自動追尾も可能。
パープル・ミラー(攻撃力:350以上)
妖気を纏った紫色の鏡。鏡に映した者の魂を捕縛し、鏡面世界に連れ込む力がある。
斬月手甲(攻撃力:350以上)
刃が装着された特殊な手甲。刃の部分は輝吸石という特殊な石で創られており、満月に近くなればなるほど、硬度が増す。
【期間】&br:9月29日 15:00~10月18日 22:59

プレーンパンケーキ
生地にうっすらとカボチャを練り込んだハロウィンのパンケーキ。食べた者に活力を与える。アイテム効果発動時におともの限界突破Lvが1と、体力が51~53上昇する。
抹茶パンケーキ
生地に抹茶を練り込んだパンケーキ。ほろ苦い抹茶の味は体をしゃっきりとさせる。アイテム効果発動時におともの限界突破Lvが1と、攻撃力が11~14上昇する。
チョコパンケーキ
生地にチョコを練り込んだパンケーキ。一口食べると、幸福な甘さが口の中に広がる。アイテム効果発動時におともの限界突破Lvが1と、防御力が21~23上昇する。

戦闘概要

石像鎮静バトル 詳細

9月30日 15:00 ~ 10月3日 12:59の期間で、石像鎮静バトルを開催します!開催中は買い物女神像が討伐対象として登場し、開催期間中に獲得した影街メダルの枚数に応じてスクラッチコイン[奇伝]をプレゼント

スクラッチコイン[奇伝]
街に潜む怪を探りあてた者に与えられる不思議なコイン。一度使うと闇に溶けて消滅する。

<スクラッチを削ってレアキャラGET>
スクラッチコイン[奇伝]を1枚使って、限定キャラが含まれるスクラッチカードのマス目の中から好きな1マスを削ることができます
マス目を削って出てきた景品をプレゼント
各スクラッチカードの景品はコチラ
1枚目:【ノーマル
銀のリンゴ[奇伝]x1
教会のロウソク[奇伝]x1
ダガーx1
アレスの叙事詩1行x1
極上なるヘラクレスの力x1
極上なるアテナの守りx1
極上なるバッカスの酒x1
買い物女神像x1

2枚目:【スーパー】
銀のリンゴ[奇伝]x2
教会のロウソク[奇伝]x2
電磁警棒x1
アレスの叙事詩5行x1
教会のロウソク[専]x2
銀のリンゴ[専]x2
伝説なるバッカスの酒x1
猛走・買い物女神像x1

3枚目:【スーパー】
銀のリンゴ[奇伝]x2
教会のロウソク[奇伝]x2
電磁警棒x1
アレスの叙事詩5行x1
教会のロウソク[専]x2
銀のリンゴ[専]x2
三賢者の祈りx1
猛走・買い物女神像x1

4枚目:【スーパー】
銀のリンゴ[奇伝]x2
教会のロウソク[奇伝]x2
電磁警棒x1
アレスの叙事詩5行x1
教会のロウソク[専]x2
銀のリンゴ[専]x2
伝説なるアテナの守りx1
猛走・買い物女神像x1

5枚目:【スーパー】
銀のリンゴ[奇伝]x2
教会のロウソク[奇伝]x2
電磁警棒x1
アレスの叙事詩5行x1
教会のロウソク[専]x2
銀のリンゴ[専]x2
伝説なるヘラクレスの力x1
猛走・買い物女神像x1

6枚目以降は2枚目に戻ります
<ランキングで究極限界突破を狙え>
石像鎮静バトルで到達したスクラッチカードの枚数でランキングを決定する、スクラッチ王決定戦を実施します
ランキング入賞者には究極シリーズの限界突破アイテムや運命のチケットをプレゼント
お気に入りのキャラを強化しよう
ランキング上位者には以下のアイテムをプレゼント
順位景品一覧
1位~3位不思議なバトルマスク[1]x5
究極なるバッカスの酒x7
究極なるヘラクレスの力x7
究極なるアテナの守りx7
運命のチケットx30
4位~10位不思議なバトルマスク[1]x3
究極なるバッカスの酒x5
究極なるヘラクレスの力x5
究極なるアテナの守りx5
運命のチケットx30
11位~20位不思議なバトルマスク[1]x1
究極なるバッカスの酒x3
究極なるヘラクレスの力x3
究極なるアテナの守りx3
運命のチケットx30
21位~50位究極なるバッカスの酒x1
究極なるヘラクレスの力x1
究極なるアテナの守りx1
運命のチケットx30
取得に必要な影街メダルの数
スクラッチコイン[奇伝]取得に必要な影街メダルの数は以下のとおりです
必要達成メダル数
1枚目10,000枚
2枚目30,000枚
3枚目65,000枚
4枚目120,000枚
5枚目180,000枚
6枚目280,000枚
7枚目550,000枚
8枚目1,000,000枚
9枚目3,000,000枚
10枚目5,000,000枚

達成メダル5,000,000枚以降は2,000,000枚毎にスクラッチコイン[奇伝]が1枚配布されます
開催期間
期間
1日目9/30 15:00 ~ 10/1 12:59
2日目10/1 13:00 ~ 10/2 12:59
3日目10/2 13:00 ~ 10/3 12:59

先輩試練バトル 詳細

10月3日 15:00 ~ 10月7日 12:59の期間で、先輩試練バトルを開催します!開催中はリノが討伐対象として現れます
<闇囁のローズ集めてアイテムGET>

戦闘中にリノから時々、闇囁のローズを得ることがあります
10/3 15:00 ~ 10/7 12:59の期間限定で、先輩試練バトルで獲得した闇囁のローズの個数に応じて豪華アイテムやレアキャラをプレゼント
達成 pt プレゼントアイテム
10銀のリンゴ[奇伝]x1
25教会のロウソク[奇伝]x1
35銀のリンゴ[奇伝]x3
50アレスの叙事詩1行x1
70教会のロウソク[奇伝]x1
90アレスの叙事詩5行x1
120教会のロウソク[奇伝]x1
160極上なるアテナの守りx2
210極上なるヘラクレスの力x2
280極上なるバッカスの酒x2
350リノx1
450ミヅキx1
550闇衣売者リノx1
650伝説なるアテナの守りx1
750伝説なるヘラクレスの力x1
850闇衣売者リノx1
1,000伝説なるバッカスの酒x1
1,200闇衣売者リノx1
1,350教会のロウソク[奇伝]x1
1,550闇衣売者リノx1
1,750銀のリンゴ[奇伝]x3
1,900闇衣売者リノx1
2,100教会のロウソク[奇伝]x1
2,250闇衣売者リノx1
2,350銀のリンゴ[奇伝]x3
2,500闇衣売者リノx2

2,501pt以降は500pt毎に以下のプレゼントアイテムを1~4の順で繰り返します(上限70,500pt)
| No| プレゼントアイテム
1アレスの叙事詩10行x1
2究極なるアテナの守りx1
3究極なるバッカスの酒x1
4究極なるヘラクレスの力x1

獲得した闇囁のローズ1つにつき1ptとなります
獲得した闇囁のローズは直接ポイントに加算されるため、アイテムとして受け取ることはできません

先輩試練バトル期間中の総獲得ptで貰えるプレゼントは70,500ptまでです

怪夜月照バトル 詳細

10/7 15:00 ~ 10/11 12:59の間、怪夜月照バトルを行います

期間中に出現する都市伝説達と戦闘し、見事打ち勝つと影街メダルを獲得できます
各都市伝説達との戦闘で12万枚の影街メダルを得ると、それぞれの都市伝説達をプレゼント

【怪夜月照バトルランキング】
各都市伝説達との戦闘で得た影街メダル枚数によるランキングを実施します
ランキング上位者にはレアキャラをプレゼント
ランキングは、期間毎に行われる怪夜月照バトルデイリーランキングと、怪夜月照バトル開催期間(10/7 15:00 ~10/11 12:59)を通して行われる怪夜月照バトルランキングがあります



指糸裁断バトル 詳細

10/11 15:00 ~ 10/13 12:59の限定で、指切りげんまん姫が討伐対象として登場する指糸裁断バトルを開催いたします

指糸裁断バトルは、開催期間内に全ての協力バトルで与えたダメージを競うデイリーランキングです
ランキング上位に入ると指切りげんまん姫呪誓・指切りげんまん姫をGETできます


闇現襲来バトル 詳細

10/13 15:00 ~ 10/17 12:59の期間限定で階級別タイムリーランキングを開始致します
期間中は口裂け女ユメニッキが討伐対象として登場します


不思議なバトルマスク[1]
おとものドラゴンへのダメージが1時間の間6倍になる。
※使用時のおとも以外には効果はありません。また、おとものドラゴン(イベントの対戦相手)に対する秘められた力の効果が上回る場合はそちらが優先されます。






終夜虚実バトル 詳細

最後の戦い
10/17 15:00 ~ 10/18 22:59限定でルモアーが現れ、最後の戦いが行われます
期間中40万枚の影街メダルを獲得した方にはルモアーをプレゼント致します

さらに0時、8時、12時、15時、19時、21時、22時台に各1回ずつ、虚蝶舞者ルモアーが討伐対象として出現します


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