聖樹の森と希望の灯
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11-聖樹の森と希望の灯
11/29 - 12/26 23:00
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プロローグ
鐘の音に引き寄せられるように歩いていくと、そこは雪に覆われた白銀の森の中。妖精族と動物たちが何やら宴の準備をしているようだ。
楽しげなその様子を(プレイヤー名)が眺めていると、1人の少年が声をかけてきた。
「こんにちは、旅のお方。ちょうどいい時期にいらっしゃいましたね。これから聖樹の森の祝祭がはじまるところなのです。ぜひ楽しんでいってください」
だが、その時――
「魔物の軍勢が攻めて来たぞ!」
誰かの叫び声に宴の場が騒然となる。人々の指差す方向を見れば、真っ赤に染まる空に一匹の龍の姿が見えた。
「あれは、サラマンドラ?まさかそんなはずは……聖樹が危ない!」
そう言い駆け出そうとする少年に(プレイヤー名)が声をかける。
「手を貸してくださるのですか!?ありがとうございます…!僕の名はカイ。共に聖樹を守ってください!」
エピローグ
「厳しい戦いでしたね……。理不尽な試練に嘆き悲しむ事は多くとも、それでも人は決して希望を忘れることなく、たくましく苦難を乗り越えていく。僕はこの戦いで、人の本当の強さを学んだ気がします」
魔物の力が取り除かれ、もとの小さな火トカゲに戻ったサラマンドラたちが、聖樹へと集まり始める。淡く暖かなその光は、ゆっくりと明滅を繰り返し、聖樹を鮮やかに彩った。
いま、聖樹にはたくさんの『願いの実』がなっていた。人々の祈りの結晶である『願いの実』、それを世界へと還元する。それがベファナの役目だった。ほうきにまたがり、世界中に希望を届けるのだ。
「いくつもの悲しみを乗り越えて、人はまた前へと進んで行く。たくさんの祈りと願いを希望に変えて、明日という日を迎える(プレイヤー名)さんの明日も希望と共にあることを、僕はこの森から祈っています」
気がつけば、いつの間にか粉雪が降り始めていた。冬の寒さはこれから益々厳しくなり、これから森はしばしの眠りへとつく。次に森が目覚める頃には、そこには新しい生命がまた溢れていることだろう。
それは希望だ。遥かな未来へと途切れることなく繋がっていく、祈りの灯なのだ。
【聖樹と森の祈りの灯:完】
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