聖邪行神記_本編

 
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聖邪行神記
story by 間宮桔梗

260:聖邪行神記・巴 聖地の章

>>1月10日 15:00 ~ 2月5日 22:59<<

プロローグ

兄の敵討ち……そして、聖地を奪った魔影団に一矢報いるため、トモエは---とツムギと共に、聖地にある“霊塔”と呼ばれる建物の内部へと足を踏み入れた。

「む。そういえば、---殿は霊塔に来るのは初めてか。私達の国では、ここは天と地を結ぶ神殿として祀られていてな。もっとも、現在は魔影団の巣窟となってしまっているが……」
「あたし達が授かる天命も、この霊塔を通じて天から与えられている……という言い伝えがあります。ここには三柱の聖神であるムラクモオオヒメムツキが住んでいると言われて、いて…………」
「……?どうしたのだ、ツムギ。お腹でも空いたのか?たくあん食べるか?」
「先輩と一緒にしないでくださいっ。なんていうか……思った以上にがらんとしているな、と思いまして」

……言われてみれば、敵組織の巣窟というわりに、見張りの一人もいない。

「理由を知りたいですかー?モレノが教えてあげましょうかー?」

すると突然、目の前に稲妻が迸ると同時に、一人のウィザード風の女性が姿を現した。

「ほら。魔影団がここを占拠してから、そこそこの月日が経ってるじゃないですかー。でも残念ながら、この霊塔に眠っている“大いなる力”について、何一つわかっていないっていうのが現状でしてー」

でもぉー……と、モレノと名乗った女性は、軽い口調で淡々と続ける。

「なぜかは知らないんですけどー、最近になって、急に霊塔にある開かずの扉が開いたとかでー。人員の大半が探索の方に割かれちゃったんですよー。」
「で、下っ端の私がこっちに駆り出されたーみたいな。参っちゃいますよねー」

「……?本当に下っ端なのか?見たところ、貴様は今まで戦ってきた魔影団の者達よりもずっと強いように見えるのだが」

トモエの問いに、モレノはほんのりと頬を緩めた。

「あ、わかっちゃいますー!?そうなんですよー。実は私ぃ、魔影団の活動とかはぶっちゃけどうでもよくてー、単純にウィザードとして強くなりたいだけなんですよねー。」
「だからー、魔影団が血眼になって探してる“大いなる力”を横取りできたらなーとか、内心だと思っちゃってるわけでー」


色々ぶっちゃけながら、モレノは背中から杖を抜く。

「でー、さっさとここを離れよーって思ってたんですけどー、そしたらあなた達が来ちゃってーみたいな。なのでー、おとなしく引き返すかー、私にやられてくれると超助かるーって感じなんですよー」
「なるほどな。事情はわかったが、どちらも飲み込めん。私達もまた、この先に用があるのでな。立ち塞がるのなら……斬る、までだッ!はああああああああああああッ!!」
「うわうわうーわ、うるさっ……。これは確かに、おとなしくしてもらうのは無理みたいですねー。じゃあ、私も遠慮なくやらせてもらいまーーす」

各々は武器を構え、戦闘態勢に入った……。
 >>斬ッ!!<< 

ランキングに関係なく、一定数の【剣客メダル】を集めると役立つアイテムが貰えるらしいぞ。
敵に対しても、敬意を忘れてはならない。
アイテムショップで手に入る「アレスの鍛錬書」を使うと、すぐにLv80になれるようだな。
「土地力」は積極的に溜めていくべきだろう。
連携は重要だぞ?
剣士に相応しい服装になればいいのだが……。
強い敵を倒せば多くの【剣客メダル】が貰える。
敵の情報は、他のプレイヤー達がイベント掲示板で教えてくれる。
積極的に活用すべきだろう。

月影聖神バトル

「……えー。こんなに強い、とか……聞いてないんです、け……ど……」

苦戦を強いられたものの、---達の奮闘によりモレノは意識を失い、地へと伏した。
すると……

『フフフ……。霊塔の封印の一部が解けたかと思えば、なにやら騒がしいことになっているではないか』

突如、朧げな輝きと共に、神々しい雰囲気を放つ一人の女性が目の前に現れる。

『我が名はムツキ。月と影を司る聖神の一柱にして、この塔を守護せし者。どうやら、なかなかにイキのいい若者達が揃っているようだな。いやはや、眼福眼福』

発する言葉は人間臭く、どことなく親しげ……。
しかし、彼女が持っている気配は、明らかに人間のものではなかった。

「ム、ムツキ……?ま、まさかあなた様が、高き天の彼方に住むとうたわれる、三柱の聖神の一人だと言うのか!?」

ムツキの姿を視界に入れたトモエは目を丸くし、驚愕の表情を浮かべる。

「そ、そうだ---殿!そそ、そもそもここは、ムラクモムツキオオヒメムツキ、ムッちゃんという三柱の聖神が住むと言われているばば場所であってだな」
「せ、先輩、それ私がもう説明しました!あとムツキ様の名前出しすぎですし、そのうえムッちゃんとか大変失礼なこと言っちゃってますよ!どど、動揺しすぎですっ」
「どどどど動揺などしししっしってーいませんのであるぞな!!」

明らかな動揺をみせる二人の姿を見て、ムツキは目を細めながらくつくつとほほ笑む。

『よいよい。折り目正しき言葉など不要であるぞ。そもそも我々は、聖神とは名ばかりの闘神であるがゆえ。人間が放つ、闘気とでも表現すべき魂の鼓動……それを視するのが何よりの愉悦なのだ。フフ……そういう意味で、其の方らは実に素晴らしい逸材だ』
「お、お褒めに預かり光栄でございます。ですが、ムツキ様。僭越ながら申し上げさせて頂きますと、この霊塔は今、悪しき者達に乗っ取られているのです。我々は敵を追い出し、霊塔の奪還を望んでおります。どうか、愉悦に興じる前に、我々にお力添えを頂けませぬでしょうか!?」

膝を折り、頭を垂れるトモエ。が、ムツキはその言動に対し、眉一つ動かすことなく答える。

『ほう?“悪しき者”とは、大きく出たものだ。善悪の分別など、神域に達せし者達でさえも測りかねる概念だというのに。なるほど……其の方は、自身が常世に在する万物の善悪を決するほどに、偉大な存在であると。そう主張するわけか?』
「……!め、滅相もございませぬ!私は、ただ……」
『物事を正義と悪で割り切っているうちは、まだまだ青い。善悪を決めるのは、いつの世も力のみ。志や信念、正義といったものは、力を伴わなければ紙屑同然。』
『勝者が正義となり、敗者は悪と化すのが世の常であるぞ……。そちらの栞を携えし者は、その辺りをしっかりとわきまえていそうだが』


心を見透かされたような感覚に、---は少しだけ戸惑う。とはいえムツキの言葉には、様々な世界を冒険してきた---が、思わず首を縦に振ってしまうほどの説得力があった。

しかし---は、勝者が敗した者の意志を尊重し、共に手を取り合うという光景もまた、何度も目の当たりにしてきた。

勝者が正義となり、敗者は悪と化すのが世の常だとしても、それ以外の道も存在しうる……。---はこれまでの冒険を振り返りながら、ムツキに自分の考えを語った。

『フ、ハハ……!よい、実によいぞ!どうやら其の方は、数千年に一人の稀なる逸材のようだ。とはいえ、その主張もまた、力無くしては砂上の楼閣に等しい戯言にすぎぬ』

ムツキはふわりと浮遊すると、心地の良い音と共に、手に持った扇子を開いた。

『栞を携えし者の信念。そして、未だ迷いを捨てきれぬ女剣士の逡巡。どちらの想いも、我にとっては極上の献上物。』
『その想いが我の心を揺さぶるか、否か……この場で精査しようではないか。さあ、内に秘めし力を見せておくれ』

「なっ……?お、お待ちください!私達は決して、あなた様と刃を交えたいわけでは…………む、---殿?」

神や精霊を名乗る者の大半は、悠久の時を生きる存在であるがゆえ、基本的に退屈を感じていることが多い。そのため、気に入った者と戯れることを好む傾向がある。そして、楽しませた暁には、何らかの報酬を取らせようとする。

その報酬は、冒険を続けるうえで、必ず大きな力となるものだ……。これまでの経験をトモエに語ったあと、---は栞を構え、戦闘態勢に入った。

「……承知した。ムツキ様に気に入られた貴殿がそう言うのであれば、従わぬ理由はない。ならば、貴殿と共に戦える喜びを胸に、闘神の戯れに興じてみせようッ!ツムギ、下がっていろ!」
 戯れに興じる! 

剣嵐聖神バトル

『……其の方らが武に掲げし想い、吟味させてもらったぞ。フフ、実に濃厚な時間であった。数百年ほどの退屈は精算できた、といったところか』

戦いに満足したのか、ムツキは扇を納める。

『さて。其の方らは、この霊塔を乗っ取りし者達を追い払うことを目的としているのだったな。ならば、退屈を忘れさせてくれた礼に、塔の最上階へと続く隠し通路がある場所へ案内しよう。』
『その先にある転送機関を使えば、其の方らが敵として定めている者達の下に追いつくことも容易いだろう』

「……!お力添えに感謝致します、ムツキ様」

“報酬”を与えてくれたムツキに、トモエは再び膝を折り、頭を下げた。

『よいよい。真に其の方らに力添えをするのであれば、共に戦うのが道理というもの。だが、地上で行われる争いに加担してはならない、というのが古来よりの掟でな……どれ、移動しながら昔話に付き合ってもらうとするか』

……数千年前。まだ神と人が共存していた時代に、“大いなる混沌”と称されし災厄が起こった。神々はこれを止めるために戦ったものの、“大いなる混沌”は神の力を遮断するという驚異的な性質を持っていた。

そこで神々は、同族ではない人間に力を与え、災厄と戦わせることで災いを打ち破った。
しかし、その後……力に溺れた何人かの人間が、神と人間を支配するために戦を起こした。一人の英雄によって永き戦いは終結したものの、その戦いで多くの神と人間が死に絶えてしまった。

その後、神は世界を天上と地上に分断……。天上を神々の住処とし、地上を人間の住む地として定め、同じ悲劇を繰り返さぬよう、神と人との交流を断ったのだという。

トモエツムギ、だったな。其の方らが天命という名の異能を宿しているのは、其の方らが、神から力を与えられた当時の人間達の子孫であるがゆえ。』
『その力は代を重ねることで薄くなっているものの、古き神々の“災いを退けたい”という想いは、今も受け継がれているのだ』

「で、では、天命とは……私達の先祖が宿していた力の名残、ということなのですか」
『さよう。ゆえに、トモエよ。其の方は、天命が未だ下らぬことに悩んでいるようだが、天命とはあくまで“来たるべき時に与えられる、災いを退けるための力”にすぎぬ。』
『それに準じて生きれば、世のため人のためとなろう。しかし、天命とは、人生における選択肢の一つであることを忘れてはならんぞ』

「……!天命が、選択肢の一つ?それは一体……」
『おっと。長話をしている間についてしまったようだ。さて、これ以上の干渉は掟に触れてしまうかもしれぬからな……。そろそろ天上へ戻るとしよう。では、な』

---達を隠し通路へ導くと、ムツキの姿は一瞬でその場から消えてしまった。---達は驚きつつも、ひとまず通路の先へと進み、延々と続く螺旋階段を一気に――――

『駆け上がれる……とでも思ったか!?ししし……これほど素晴らしい逸材を目の前にして、余がおとなしくしていられるわけがなかろうて!』

階段を塞ぐように現れたのは、ムツキと同じ雰囲気を持つ少女……。どうやら、彼女も聖神の一人のようだ。

『余は剣と嵐を司る聖神、ムラクモ。これより先に進みたくば、武によって我を満足させるのじゃッ!というか、ムツキばかり楽しむのズルイ!余の相手もしろ!』

唐突な申し出に、---達は顔を見合わせる。そして数秒後、やれやれといった様子でツムギが一歩、前へと出た。

「あ、あのー。実はあたし達、こう見えて急いでいてですね……。というより、この塔を占拠している魔影団という者達もなかなかの曲者揃いなのですが、そちらの相手をしてくださると助かるというか……」
『え~、やじゃよ。だって我々、人間が持つ力に興味があるんじゃもん。アイツら悪魔を呼び出して戦うから、つまんないんじゃもん……』

ため息を吐くムラクモ。どうやら、本気でいじけているらしい。

『ていうか我々、力ある者を精査して、その者が頂上に眠る“大いなる力”の継承者に相応しいか否かを確かめるのが仕事の一つじゃし。その精査対象として選ばれたことを、お主らはむしろ光栄に思うべきじゃろ!』
「そ、そう言われましても。あたし達は別に、その“大いなる力”とやらを求めて来たわけではないのです!」
『ししし。それはお主らではなく、運命が決めることじゃ。お主らがこの地に来た瞬間、霊塔の封印の一部が解かれた。』
『これはすなわち、お主ら三人の中に力の継承者たる人間が存在するということに他ならん!ならば、継承者候補を試すのが余が役目!』


ムラクモは右手に剣を取り、懐から取り出した勾玉を左手で握る。

『さあ!三人まとめて遠慮なくかかってくるのじゃ!特に、そこの栞持ってるヤツ!お主は面白そうじゃから殺す気で積極的に狙っていく!覚悟せい!』

戦闘態勢に入るムラクモ。すると、トモエは……珍しく、屈託のない笑顔を見せた。

「……ふふ。どうやら、---殿は神に好かれる体質のようだな。だが、安心してほしい。命の恩人である貴殿を守れぬほど、私の剣はなまくらではない。行くぞ、ツムギ!今回は共に戦うぞッ!」
「うっ、やっぱりそうなりますか……。まぁ、構いませんよ。かく言うあたしも、聖神様達の節操のなさに呆れているところでしたから。鬱憤を晴らすためにも、全力でやらせて頂きますとも!」

---とトモエツムギは各々の武器を構え、ムラクモに飛び掛かった……!
 力を示す 

襲剣乱舞バトル

凄まじい戦いの末……ムラクモは満足したのか、ようやく武器を納める。

『ふむ、なかなかに面白い戦いじゃったぞ。ほれ、癒しの術をかけてやる!』

青白い光に包まれる---達。すると、戦い続きで溜まっていた三人の疲労が、みるみると抜けていった。

『機会があれば、また手合わせを願いたいものじゃ。ししし、その時は神側の掟が緩くなっているといいのだがのう。そうすれば、今度は本気で戦えるわけじゃし。んじゃまぁ、気が向いたらまた戦おうぞっ!』

さいならーと、嬉々とした様子で別れを告げ、ムラクモは煙のように姿を消す。それを確認したあと、ツムギは大きくため息を吐いた。

「はあぁ……ムラクモ様は、ムツキ様以上の戦好きでしたね。治癒術のおかげで疲れがとれたとはいえ、精神的にはグッと疲れちゃいましたよ。ねっ、トモエ先輩?」
「いや、ムラクモ様はとんでもないものを私達に残してくださったようだぞ。なあ、---殿。貴殿の目から見て、今の我々は……どうだろうか?」

言葉の意図を理解し、---はトモエツムギを交互に見つめる。そして……二人の身体を覆う、闘気とでも形容すべき力の波が、ムラクモと戦う前よりも飛躍的に強くなっていることに気が付く。

「……あっ。言われてみれば、体内の気がいつもより荒々しくなっているような……そんな感じがします」
「おそらく、ムラクモ様なりの激励であったのだろう。戦いを通し、我々が強くなるよう導いてくれていた……。さすがは聖神様だ」
「う、うーん。あたしにはそうは見えませんでしたけど……でもまぁ、強くなったのは事実ですし、ここは素直に喜ぶことにします!さあ、そうと決まれば先へ進みましょう!
「ああ。この先にある転送機関を使えば、一気に塔の上層へ行けるとムツキ様は仰っていた。上層に行けば魔影団との全面衝突は避けられないだろう……。気を引き締めて行くぞッ!!」

---達は急ぎ足で通路を進み、ぼんやりと輝く円形の方陣が描かれた台――転送機関を発見する。方陣は台の上に乗った三人に反応し……気が付くと---達は、一瞬にして塔の上層へ移動することに成功していた。

「……ッ!ツムギ、---殿!伏せろ!」

が、次の瞬間。転移してくるのを待っていた、と言わんばかりに、何者かが三人に襲撃を仕掛けてきた。

「こ、この太刀筋は……まさ、か……」

視界に入れる前に、トモエは襲撃者の正体に感付く。

「軽慮浅謀。敵に背後を見せる者に、剣を持つ資格などない……ッ!弱き妹よ、この場で血の華を咲かせ、無様に散りゆくよいぞッ!」
「……!カ、カネヒラ兄様……!?まさか、生きておられたとは!」

トモエは一瞬だけ歓喜の表情を浮かべた……が、すぐに違和感に気が付き、---とツムギと共に、大きく後ろへと下がった。

「な、なんということだ。兄様を覆う気の中に、どす黒い悪魔の魔力が混入しているではないかッ!」
「……どうやら、悪魔の傀儡になってしまっているようですね。生存を喜びたいところですが、その前にまず、この状況を何とかしないと」

ツムギトモエの兄、カネヒラの変わり果てた姿に物怖じすることなく、冷静な手つきで筆を構える。

トモエ先輩、---さん。あたしの筆気術で、悪魔の魔力を取り除いてみます。とはいえ、術を唱えるのには時間が掛かるので、それまで……お願いできますか?」
「……!ああ、わかった!---殿、すまないが……力を貸してもらえないだろうか?」

---は首を縦に振り、栞を構えた。

「忝い……ッ!兄上、もう少しの辛抱です。私達が、必ずや正気に戻してみせます……!」
「水火氷炭。剣士が言葉で心の内を語るなど、愚の骨頂ッ!これ以上、戯言を聞かせるというのなら……討ち取るまでッ!」
 正気に戻す! 

悪魔幻戦バトル

ツムギの術により、カネヒラは正気を取り戻した。

「兄上、ご無事ですか!?」
「ぐ、ぅ……。すまぬ、トモエ……。迷惑を、かけたな」
「迷惑なことなどありません!本当に……本当に、生きていて、良かった……」

瞳を濡らしながら、トモエカネヒラに肩を貸す。

『ああ、美しい感動の再会……。幕間の寸劇にしておくにはもったいない舞台ね……本当に』

その瞬間。
二人を嘲笑うかのように、不気味な女性の声が天井から響き渡った。

「……ッ。拙者を置いて逃げろ、トモエ。この声は魔影団の首領、マハトのもの……。ヤツは規格外の強さを持つ悪魔を召喚し、使役する。拙者の腕をもってしても、ヤツらを倒すことは叶わなかったのだ」

『フフ……。安心なさいな。一人たりとも逃がすつもりはありませんことよ。死ぬ時は、みんな一緒……さあ、行きなさい。可愛い悪魔達』

その号令を合図に、見覚えのある悪魔達が姿を現した。

『ご存じかしら?世界というのはね、とても広いのよ。私達が住んでいる世界以外にも、たくさんの世界がある。そして、世界の数だけ悪魔がいる。』
『私はね、様々な世界に存在する、悪魔と称されし者の情報に触れることで、その悪魔を幻体として呼び出すことができる魔法が使えるの……』


姿こそ見えないが、マハトの声色はどこか狂気を帯びている……。

『この魔法を唱えるために、たっくさんの人達を生贄に捧げたわ。だから、その人達に報いるためにも、私は“大いなる力”を手にしなきゃいけない……。ねえ、わかるかしら?フ、フフフフフ』

悪魔達は---を包囲し、殺気を滾らせながら戦闘態勢に入った。

「…………。ツムギ、調子はどうだ?」
「そうですね……先ほどの術の影響で、かなり消耗してしまいました。前線で戦うのは、ちょっと難しいです」
「そうか。なら、お前は兄上を看ていてくれ。この悪魔達は……」

刀を構えるトモエ。同時に---も栞を構え、トモエと背中合わせの状態となった。

「私達が、なんとかしてみせる……ッ!」
「ト、トモエ、逃げろ……ッ!戦況を見誤るな!手負いの拙者を置いていけば、お前達だけでも逃げられるはずだ!天命を得られぬからといって、無茶をするのはよせ!」
「兄上。確かに私は、天命を求めるがゆえ、命をも投げ出そうとしておりました。しかし、今は違います。天命とは、あくまで生きる道の一つであり、それに準じぬ道もまた正しいのだと知りました」

それに……と、トモエは続ける。

「戦況は五分。あるいは、こちらに利があると言えるでしょう。なぜなら……---殿がいるからです。」
「このお方と共に戦っていると、不思議なことに、私は限界以上の力が引き出せるのですッ……!」


……こうして---とトモエは、悪魔の幻体達に飛び掛かったのだった。
 悪魔を退ける! 

狂撃魔影バトル

悪魔の幻体達を消滅させた---達。

「ああ、美しい剣捌き……。ここで死ぬには惜しい人間ね」

すると、先ほどの声の主であるマハトが、二人の部下を引き連れて、---達の前に現れた。

「フフ、決ぃめた。あなた達は私の魔術で、私のお人形さんになりなさい。ほら、兄妹とお友達が一緒なら、寂しくはないでしょう?」
「そのためにも……まずは、再起不能になるまであなた達を痛めつけないと、ね。さぁ、アニーミランダ。準備はいいかしら?」


邪悪な魔力を鞭に迸らせながら、マハトは二人の部下の名を呼ぶ。

「……。『へっ、マハト様の頼みとあらばしょうがねぇ。おら、美少年好きのヘンタイ眼鏡ことミランダさんよ!俺様が前に出てやっから、ちゃんと援護しろよな!』」

アニーという少女は魔術で人形に言葉を喋らせながら、ミランダと呼ばれた眼鏡の女性を煽る。

「くぉらあ!!!誰がヘンタイ眼鏡ですか誰が!人形を介さないと喋れないコミュ障娘風情に、アタシの趣味をどうこう言われる筋合いはねぇでございますよ!」
「……。『ケッ、相変わらずうるせぇナオンだぜ。だいたいなぁ、こちとらいつもお前と組まされてイライラしてるんだっつの!命の恩人であるマハト様の頼みじゃなきゃ、誰がお前なんかと組むかっつー話よ』」
「その言葉、そのまま貴方にお返ししますわよッ!でも最悪なことに、アタシと貴方のコンビネーションは反吐が出るほどに完璧!そして、マハト様の教えと思想もまた完璧!」
「なら、アタシ達のすることは一つでしょう?マハト様に刃向かう者どもを、一人残らず、完璧にブチ殺すのですッ!」

「……。『おうよ、そこに関しては意見が合うな。そうと決まりゃ、さっさと全員やっちまおうや!オラオラオラオラァ!!』」

気合を入れるアニー……の人形と、ミランダ。どうやら、今まで以上に手強い相手のようだ。

「フフフ……。血気盛んなのはいいけれど、私はこの人達をお人形にするって決めたの。だから、やるなら殺さない程度に……ね?」

二人を諫めつつ、マハトは隙を感じさせない動きで戦闘態勢に入る。

「……戦う前に、一つ聞きたい。なぜ貴様は、この霊塔に眠る“大いなる力”を求める?」

そんなマハトに、トモエは一つの問いを投げかけた。

「フフ。この世界はね、力が全てなのよ。私は力がなかったがゆえに、あなたには想像がつかないほどの、死にたくなるほどの苦痛を味わってきた……。」
「けど、力の象徴たる悪魔との出会いが、私を変えてくれたの。そして、同時に悟ったわ。力無き者は、生きていても仕方がない……と」


マハトは鞭をしならせ、踊るような動きをしながら続ける。

「悲しいことに、この世界は力無き者で溢れているわ。私の目的はね、そんな哀れな者達を死によって救済すること。」
「私と契約した悪魔はね、こう言ったの。『この地に眠る“大いなる力”を手に入れれば、お前の目的は果たされる』って……フフフフフフフ」

「…………。悪魔に魅入られた女の暴走、か。そんなことのために、我が国の戦士達は殺されたというのか……ッ」

歯を食いしばり、拳を握るトモエ

「もう貴様に問うことはない。一秒でも早く……お前を斬るッ!!」

その言葉が、戦闘の開始を告げる狼煙となったのだった……。
 斬るッ!! 

上位悪魔バトル

アニーミランダを気絶させ、ついにマハトを追い詰めた---達。
しかし、マハトは目を血走らせながら、妖しい微笑を浮かべている……。

「……ハは、ハハアハはハハァハハはハハ!そう、私は全ての命を死によって祝福する救世主!だから、この魂は……救済を与える悪魔達に捧げるためにあるのっ!!」

禍々しい紫色の光に包まれるマハト。そして、凄まじい風と共に光が晴れると……マハトの姿はもう、なくなっていた。

「アハハハ!肉体ごと自分の命を捧げちゃうなんて、マハトちゃんってほんっっとバカでイカれてるぅ!まぁ、そういうところが超超気に入ってたんだけどさぁ!」

そこには、マハト以上に凶悪な高笑いを浮かべる、氷の剣を携えた悪魔の姿があった。

「でも、マハトちゃんが命を捧げて召喚してくれたおかげで、クロケルちゃんすんご~い魔力が手に入っちゃった♪」
「お礼に……っていうか、契約に従って、マハトちゃんの願望を叶えてあげないとねぇ。えっと、この世界の人間をみ~んな殺せばいいんだっけ?」


クロケルと名乗った悪魔は、文字通り悪魔的な笑顔でこちらを見据える。瞬間、空気がビリビリと張りつめ、---達は今まで味わったことのない、不気味な悪寒を感じた。

「な、なんということだ。格が、違いすぎる……!---殿、ここは一度退いて態勢を…………!?---殿、危ないッ!」

目の前の悪魔の凄まじい殺気に気を取られ、---は上空からの“もう一体の悪魔”の攻撃に気付かなかった。が、その存在にいち早く気付いたトモエは、咄嗟に---を突き飛ばし……

「……!そ、そんな……トモエ先輩っ!い、いやああああ!!」

ツムギの絶叫が響き渡った時。すでにトモエは、上空から奇襲をしかけてきた四本腕の悪魔の手刀により、胸部を貫かれていた。

「ほう?クロケルの殺気に紛れるよう、気配は美しく抑えていたのだが、この美しきハウラスの気配によく勘付いたものだ。まぁ、結果として一人の武人を美しく屠ることができた。これはこれで良しとしよう」

……どうやら、マハトが呼び出した悪魔は一体だけではなかったようだ。
四本腕の悪魔は鮮血で染まった手をトモエの体から引き抜くと、改めて---に狙いを定める。

――ここまで、か。結局、私は……天命を自覚せぬまま、散るわけか。

消えゆく意識の中で、トモエは自身の死を自覚する。

――しかし、なぜだ。もう最期だというのに、そんな気がしない。なぜ、こんなにも……貫かれた心臓が昂るのだろう?否……答えはもう、出ているではないか。

だが、自覚こそしながらも、トモエは死を受け入れる気にはなれなかった。

――---殿と共に戦っていると、不思議と力が湧いてきた。あの者と共にいると、私は限界以上の力を発揮することができた。そして、今……---殿を庇った瞬間、雷鳴の如き予感が全身を駆け巡った。

…………刹那。倒れたはずのトモエの肉体がふわりと浮き上がり、眩くも優しい輝きに包まれた。その輝きは、トモエの傷をゆっくりと癒していく。

「これは、天命の光……?ま、まさか、トモエ先輩……」
「……瞠若驚嘆。トモエよ、お前は……」

驚愕の表情を浮かべながら、ツムギカネヒラは全てを理解する。

「そうか。私の……私の天命は……」

ゆっくりと地に足をつけ、トモエは凛とした眼差しで---と向き合う。

「---殿。貴殿を守り、この霊塔の頂上へ導くこと。そのために私は、ここにいるのだッ!」

溢れんばかりの闘気を迸らせながら、トモエは自らの天命を知った。

「お、おおお……!なんと美しい輝き!なんと美しい佇まいなのだ!クロケルよ、この美しい女は俺が美しく相手をする!もしかしたら、この女は……俺よりも美しい存在であるかもしれん!」
「アハハハ!相変わらずハウラス君はバカみたいにナルシストだねぇ。まぁ、別にいいよ。あんたが仕留めそこなった、そこの栞を持ってるヤツも、十二分にあたしを楽しませてくれそうだしねぇ!」

二人は悪魔的な笑みと共に、---達に襲いかかってきた……!
 悪を斬るッ! 

継承儀式バトル

「ア、ハハ……。悪いねぇ、マハトちゃん。契約、果たせなかっ……た……」
「……美しい戦いであったぞ、女。感謝……する……」

---達の猛攻により、クロケルハウラスは地に伏し、消滅した。

「---殿。先ほど述べた通りだ。私の天命は、貴殿を守り、この塔の最上階へ導くこと。」
「“大いなる力”の継承者とは、他でもない……貴殿のことだったのだ」


天命を受けたことで為すべきことを知ったトモエ。その言葉に、以前までのような迷いは感じられなかった。

トモエ先輩、なんだか別人みたいです。これはもう、気軽に脳筋とか言えない感じですかね」
「構わんぞ、ツムギ。私とお前は友人同士。いつものように、気軽に接してほしい」
「……!『誰が脳筋だ!』って言わないんですねっ。ううっ、成長しましたね、先輩……ツムギは嬉しゅうございます」
「おい。バカにしているのか、ツムギ

……そんなトモエツムギの様子を微笑ましく眺めながら、カネヒラはゆっくりと口を開く。

「さぁ行け、トモエ。お役目を果たして来るといい。拙者とツムギ君はこの場に留まり、頂上に残党どもが向かわぬよう見張りをしておく。」
「と言っても、首領マハトを失ったことを察知し、残党どもはこの地を後にしているようだがな」

「……承知しました。どうか、お気をつけて」

トモエはこの場をカネヒラツムギに任せ、---と共に塔の最上階へと向かった。
そこには、神聖かつ荘厳な雰囲気で満ち溢れた、広々とした空間が広がっており――

『お待ちしておりました、---様。このオオヒメ、あなたの到来を心から歓迎いたします』

その中央には、規則的に並んだ符と共に浮遊する、神々しい女性の姿があった。

『まぁ、もう少し早く来て頂ければ、寂しい思いをしなかったのですが……それは別にいいです。ええ、いいですとも。全く気にしていませんので』

……よくわからないが、オオヒメは永い間、---を待ち続けていたらしい。

「お会いできて光栄でございます。貴方が最高聖神、オオヒメ様……ですね?」
『ええ。わたくしは“大いなる力”を守護すると同時に、相応しき者に力を継承する役目を背負っております。』
『そしてあなたは、かいちょ様をここまで導くことを天命とせし者……。よくぞ、このお方をここまで連れてきてくれました』


オオヒメは屈託のない笑顔でトモエを称えたあと、ゆっくりと---に近づいてくる。

『さて、---様。あなたは“大いなる力”の継承者……と言われても、ぴんとこないでしょう。』
『ですが、あなたがここに来たということは、ありとあらゆる物語世界に、破滅の危機が訪れているということ。すなわち、あなたがここに来たのは必然なのです』


……どうやら、オオヒメはこの世界以外にも世界があることを知っているようだ。

『あなたは、物語世界を救う使命を持つ“栞の旅人”。そして、これから訪れるであろう危機に立ち向かう者……。』
『しかし、そのためには私が守護している“大いなる力”が必要となるでしょう』


オオヒメの周囲で浮遊している符に、眩い光が灯る。反射的に、---は栞を構えた。

『これより継承の儀を執り行います。すでにご存じかとは思いますが、我々は聖神とは名ばかりの闘神。武によって人の裁量を測るのが役目であり使命……』

そう言うと、オオヒメはその外見に相応しい、年頃の少女のような顔つきになる。

『まぁ、砕けた言い方をしますと、お互い殺すつもりで戦いましょう、ということです。』
『無論、従者と共に戦って頂いて構いません。その者との繋がりもまた、---様の力の一部なのですから』

「……!それは、真でございますか!?」

トモエは喜びを噛みしめながら、改めて---と向き合う。

「---殿。おそらく、貴殿と共に戦うのは、これが最後になるだろう。貴殿のおかげで、私は多くのことを学び、強くなることができた。」
「その感謝の想いを……この剣に込めるッ!」


かいちょとトモエは各々の武器を構え、オオヒメとの戦いに臨むのだった……。
 継承の儀に挑むッ! 

エピローグ

『なるほど、これがあなたの強さなのですね……。ならば、“大いなる力”を授けるに相応しい相手といえるでしょう』

オオヒメは戦闘をやめ、穏やかな声で---に声を掛ける。

『霊塔に封されし大いなる力。それは、あらゆる邪悪を退ける、聖なる加護のこと……。この加護が、必ずやあなたの旅に活路を見出すことでしょう』

部屋全体が……否、霊塔全体が薄く発光する。
その光は、オオヒメが持つ一枚の符に集約し、ひとりでに動き出す。そして、符は光の粒子となり、---の体を満たしていった。

『ふう……わたくし達聖神も、ついに使命を終えることができました。これでようやく、在るべき場所に帰ることができます。トモエちゃんがいれば、しばらくは地上も安泰でしょうし』
「……!?ト、トモエちゃん……ですか」
『ふふ、ちょっと馴れ馴れしかったですかね。あ、そうだ。わたくし達は“強さを求める戦い”こそ好きですが、死や混乱が蔓延し、地上が荒れることは望んでおりません。』
『そして、あなた達も同じ心を持っていると、わたくしは信じております』


肩の荷が下りたのか、オオヒメは実に人間らしい微笑を浮かべ、部屋の奥にある白亜の台座を指さす。

『そして、---様。あの台座は、この霊塔が見つかった時にはすでに存在していたという“異世界への扉”です。』
『加護を宿した---様にのみ反応し、次に行くべき世界へ導いてくれるでしょう。あなたはそこで旧友と再会すると同時に……ある人物の、黒き陰謀に巻き込まれることになる』


瞳を閉じ、オオヒメは続ける。

『ですが、聖なる加護を宿したあなたならば、必ずや乗り越えることができましょう。わたくしの知っていることは、これで全てです。』
『では……よい旅を、栞の旅人様。そして、トモエちゃん。わたくしの愛した人間の世界を、どうかよろしくお願いします』


オオヒメの体は光の塊となり、天高く昇っていった。それを追うように、二つの光の塊もまた、空の彼方へと消えていった……。

ムツキ様とムラクモ様も、天上の世界へ戻られたようだ。それにしても、オオヒメ様は言動のそこかしこに、やけに人間らしい一面を見せていたように思うのだが……」

考える仕草をしたのち、トモエは一つの仮説に行き当たる。

「そういえば、ムツキ様は言っていたな。遥か昔、神々は災厄と戦うために、人間に力を与えたと。」
「しかし、災厄を退けたのちに、その力に溺れた何人かの人間が、神と人間を支配するために戦を起こした。その戦いは、一人の英雄によって終焉へと向かった……と」


そこまで聞き、---もトモエが言おうとしていることを、なんとなく理解した。

「古き伝承によれば、オオヒメ様は人間の身から神になった唯一の存在なのだという。もしかしたら、その英雄というのは…………む、すまない。貴殿は先を急ぐ身であったな」

トモエは勇気に満ちた顔つきで、かいちょの双眸を見つめる。

「貴殿を守護し、ここまで導くという天命を、私は果たした。だが、私の人生は……私の旅は、これからも続いていく。天命に準じるという一つの選択肢を経過した私は、新たな道を自分で見つけなければならない」

そう言うと、彼女はゆっくりと片手を差し出した。

「私は、この霊塔の守護者として剣を振るうつもりだ。魔影団のような連中が“異世界への扉”とやらを通って、貴殿の旅を妨害しないとも限らないからな。」
「だから……安心して前に進んでくれ。---殿」


---はその言葉をしっかりと受け止め、彼女の手を握った。

トモエがいれば、この世界はもう大丈夫だろう……。
---はオオヒメの予言めいた発言を記憶に留めつつ、“異世界への扉”へと向かったのだった。

 聖邪行神記・巴 聖地の章 完 

story by 間宮桔梗

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